電子趣味の部屋

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中華イヤホンの素直な短評 (KZ,TFZ)

昨年末からKZ ZS6KZ ZSTを買ったのをきっかけに立て続けに中華イヤホンにはまってしまい、AliExpressのセールで1万円以上のちょっと良いTFZのイヤホンを買ってやっと止まったので、今まで入手した中華イヤホンの短評を書きます。

メーカー別ではKZ,TFZ,SENFERがあるのですが、SENFERのイヤホンは買ったものの、あまり印象は無く、ほとんど使用していないため、今回はKZとTFZのみを書きます。

反論や個体差があると思いますが、個人的に感じた素直な評価を書いていきます。

KZ

今まではPHILIPS SHE9730とバランス接続でPioneer SE-CH5BLを使っていたのですが、色々と調べるうちに評判の良いKZ ZS6KZ ZSTを買ったのをきっかけに中華イヤホンにはまってしまいました。KZのイヤホンは入手した一番安いKZ ZSTでも音質はPHILIPS SHE9730Pioneer SE-CH5BLを超えているので、コストパフォーマンスは一番良いメーカーだと思っています。

購入したKZのイヤホンは全て多ドライバです。すべてのKZイヤホンに対する印象ですが、初めは音域毎に強さがバラバラに感じました。どれも20時間ほどのエージングでまとまってきたように感じます。

KZ ZST

KZ ZS6と一緒に買って中華イヤホンにはまるきっかけとなったイヤホン。

購入したのは紫バージョン。KZ ZSTは紫と黒とは全く別物で、音も違うようなので注意。

1BA+1DDの2ドライバ構成

少しボーカルが遠く感じ。低音強め、高音が少しシャリシャリする。少し強めのドンシャリ傾向。でも決してバランスが悪いわけではなく、音が元気に聞こえる。

 KZ ZS6

KZ ZSTと一緒に買って中華イヤホンにはまるきっかけとなったイヤホン。

2BA+2DDの4ドライバ構成

たぶん一番後期バージョン。解像度が高いとはどういうことかをわからせてくれたイヤホン。

ボーカル付近も少し強調してる感があるが、全体的にドンシャリ傾向。若干高音の刺さりを感じるので、イヤーピースをスパイラルドットに変えたところ、いい感じに。

後から購入したKZ ZS5と比較すると、同じドライバのバージョンのせいか、全体の印象はほとんど同じ。ベント穴のおかげか高音がもっと伸び、音場も少し広い感じがする。

 TFZに手を出す前は一番のお気に入り。ベント穴からの音漏れが気になり、室内環境のバランス接続環境専用として使用。

KZ ZS5

KZ ZS6の音漏れが気になり、持ち歩いて野外で使う用で購入

全体の印象は同じドライバのバージョンのせいか、KZ ZS6とほぼ同じ。若干高音が弱い感じ。こちらもイヤーピースはスパイラルドットを使用。

TFZ

KZより少し上の価格帯で全体的に、グラフェンドライバとダブルマグネティックサーキット(音質別に磁気コイルが2個ある)で1ドライバでありながら、2DDのような表現を実現しています。

購入したすべてのものが初めは低音が弱く高音がシャリシャリし全体的に音もバラバラという感じがしましたが、10時間ほどのエージングで落ち着いて見事にバランスが良く鳴り、1DDということもあり各音程間のつながりもスムーズになりました。

あまりの評判の良さに試しにTFZ EXCLUSIVE 1を購入。あまりのバランスの良さ音のクリアさと解像度の高さに多ドライバにこだわる気持ちが無くなりました。

AliExpressのセールでTFZ EXCLUSIVE KINGTFZ KING PROを購入して実際に満足し、これ以上の音質を求めると数万円以上になってしまうので、購入意欲が落ちイヤホンスパイラルが止まりました。

今後数千円の低価格のイヤホンは遊びで買うと思います。

TFZ EXCLUSIVE 1

9mmの1DD構成

高音よりのドンシャリ傾向。若干低音が弱く感じたが、イヤーピースをSpinFit CP145にして低音を少し増やすと、KZ ZS5KZ ZS6に似た傾向になり、さらに高音質にアップグレードしたような印象になるので、おすすめ。

解像度が素晴らしく高く、特に弦楽器は生で聴いているような感じで特にギターのオーバードライブサウンドは気持ちいい。

KZ ZS5に代わって持ち歩いて野外で使うメイン機種として使用していた。

TFZ EXCLUSIVE KING

12mmの1DD構成

 TFZ EXCLUSIVE 1に低音を強化した感じ。だからと言って高音が弱くなったわけではない。

TFZ EXCLUSIVE 1より大きなドライバを使用しているせいか、各音がさらにクリアで、高音は滑らかに突き抜け、低音の沈みこみも感じ表現力が増してる感じがする。

イヤーピースはSpinFit CP145では低音過多に感じたので、SpinFit CP100を使用。

現在の持ち歩いて野外で使うメイン機種。

TFZ KING PRO

12mmの1DD構成  (アマゾンでは8.9mmとあるが、正しくは12mm)

 

TFZ EXCLUSIVE KINGを若干フラットにした感じ。さらに全域に渡って音がクリアに感じる。

フラット傾向で特定音域を強調しているわけでもなく、音もクリアなので、長時間聴いていても疲れにくい。

現在の一番のお気に入り。野外で持ち歩くのもったいないので、室内環境のバランス接続専用として使用。

 

こんな感じです。冒頭でも述べましたが、反論や個体差があると思いますが、個人的に感じた素直な評価を書きました。

 

 

 

 

TFZ EXCLUSIVE 1 期待以上でした

KZ ZSTKZ ZS6を、後から気になっていたKZ ZS5を、その後はsenfer 4in1,6in1と立て続けに買い多ドライバにはまっていましたが、1ドライバで評判の良いTFZのイヤホンも気になり、比較的に安くて評判の良いTFZ EXCLUSIVE 1を買ってしまいました。aliexpressで5千円を切るくらいの価格です。

箱だし一発目の印象はそんなに良くなかったです。音はバラバラだし、なんかシャカシャカしてました。
そこで一晩エージングして翌朝聴いたら1つ1つの音は落ち着いてましたが、まだバラバラに感じ、正直失敗したかなとこの時点では思ってました。

そのまま音楽をかけたまま仕事に行き夜帰ってくると、音が激変してました。合計しても数分しか聴いてないので、耳の慣れではないと思います。

解像度が素晴らしく高く、特に弦楽器は生で聴いているようで、バラバラに聞こえてた音も落ち着いて全ての音域がスムーズにつながるような感じになっていました。この辺は1ドライバの特色がそのまま出ています。
ダブルマグネティックサーキットで上手く低音も高音も両方上手く音が再現されてると感じました。

傾向は各所のレビューで見られるように高音よりの弱ドンシャリというところでしょうか。低音好きには物足りなく感じるでしょうが、低音より高音好きの自分にはちょうど良いです。

このように部屋の中のような環境では期待以上のイヤホンになりましたが、野外や電車等の外の環境では低音が弱いのが災いしてほとんど聞こえず、寂しい音になってしまいました。
そこで仕事帰りにヨドバシカメラで低音が出ると評判のSpinFit CP145にしたところ音の特徴が変わり、面白いことになりました。

普段の持ち出し用のメインはKZ ZS5だったのですが、このKZ ZS5と似た傾向になり、さらに全体の解像度が上がり、弱点だった高音の音質も向上し、そのままKZ ZS5の上位版みたいなイヤホンになりました。

KZ ZS5が好きな方はTFZ EXCLUSIVE 1SpinFit CP145の組み合わせと試す価値ありです。

ヨドバシカメラに行った時にしばらく他のイヤホンを見たり視聴してたのですが、SENNHEISERの横にTFZのコーナーが出来てたことにびっくりしました。KZの店頭取扱も始まったので、中華イヤホンも本格的に日本で売りに来たなと感じました。

 

 

やっぱりイヤホンのエージングは効果がある気がする

昨年末からコスパの良い中華イヤホンにはまってしまい、いくつか買ってしまいました。
個別の評価は別にして、気が付いたことがあります。
やっぱり物によってはエージングは効果があるような気がします。

今まで個人的にエージングの効果は半信半疑でした。
ハイレゾ環境を手に入れるまでは、3千円以下のイヤホンしか使ったことが無くてあまり変化はわかりませんでした。

ハイレゾ環境を手に入れた後は巷で話題のフィリップスのSHE9730を使用してたのですが、始めから音が良かったので長く使ってもあまり印象は変わりませんでした。
評判の良い中華イヤホンが気になってKZ ZS6を購入したのですが、使い始めの印象は1つ1つの音は解像度が高く非常にクリアで感動しましたが、周波数帯によって音の強さがバラバラに感じました。
しばらく使用してると、気にならなくなったのでただ単に耳が慣れた程度しか思ってなかったです。
ZS6の緑が緊急入荷したとのことなので注文してしまいした。(初めに買ったときに緑が欲しかったが、その時のは販売終了していた。)
届いたので、早速聴いたところ始めの印象は前回と全く同じでした。今まで使用してたZS6と比較しても明らかに違いました。
普段使用していないDAPに繋いで一日中エージングしたところ、次の日に聴くと違和感が無くなって今まで使用してたZS6と比較してもそんなに違わない音になっていました。
その後、100時間以上は使用しているZS6と比較しても私の耳ではそんなに違いが判らなかったので、長時間のエージングの効果はあまり感じませんが、10時間程度の慣らし運転みたいなエージングは効果がある様な気がします。

KZ ZSTも始めは高音がこもったように感じましたがしばらく使用してると違和感が無くなりました。これもなれというよりエージングの効果かもしれません。

KZ ZS5も初めは音がバラバラに聞こえてましたが、だんだん落ち着いてバランス良くなりました。

他に、購入したSHE9730、senfer 4in1, 6in1、SE-CH5BLはあまり効果はわかりませんでした。
特にsenfer 4in1は全体的に音がこもってる感じがするので期待してたのですが、何時間エージングしても一向に変化してくれません。

このような結果からKZのイヤホン(特に多ドライバのイヤホン)等、ものによってはエージングの効果はあると思います。

SHANLING DAP 3兄弟

SHANLINGのDAPの3機種を揃えてしまいました。

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"安いのにすごいSHANLING M2sを買いました"でM2sの紹介をしましたが、この機種に慣れると使い勝手がよくてPCと接続するUSB DACとしても使用していましたが、いちいちM2sを付け替えるのが面倒でM1を購入しました。
しばらく使ってると今度はバランス接続も興味が出てM3sを購入してしまいました。
M2sは手放すつもりでしたが、ここまで揃うと愛着が沸いてそのままコレクション入りに。


M3sはバランス接続で聴くと音の分離や解像度が良く気持良く聴くことができ大変満足してます。
DACオペアンプを2系統用意して左右別々に処理をすることや、ヘッドホンアンプもM2sと違うものを使用することにより、低音も太く高音も抜けるようになりM2sより音がクリアに感じるようになりました。通常の3.5mmのイヤホンジャックに接続しても音質の向上が分かります。


1週間M3sを使用したのですが、音質は満足してるものの、少し縦に長くなったため、携帯性や操作性はM2sより違和感があります。


結局
M1はPCと接続するUSB DAC専用
M2sは持ち歩いて外で聴く用
M3sは家でじっくり聴く用
とそれぞれ役割が違うDAPになってしまいました。

 

激安ハイレゾDAP Zishan z3 を買いました

またDAPを買ってしまいました。

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Zishan z3という機種です。

192kHz/32bitまでの再生に対応しています。

 

見た目は安っぽいMP3プレーヤーですが、安いです。

aliexpressで5千円台で購入しました。

アマゾンでは取り扱いがないようです。

この価格ですが、DACSHANLING M2sと同じAK4490を使用してます。

操作性は悪いです。慣れると普通に扱えます。

 

 このDAPの一番の特徴はオペアンプが丸ピンソケットで実装されていて交換できることです。

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 始めはごく普通のオペアンプLM4562が実装されていました。

この時点でも素のiPhoneや普通のスマホと同等以上の音質はあるのですが、例によっていろいろ交換してみました。

商品説明の図で9Vの電圧があるように書かれていたので、期待してMUSES01を試したのですが、全体的に薄く感じてそんなに良いとは思えませんでした。恐らく電圧不足と思われます。

他にもオペアンプ私的レビューで書いたオペアンプを一通り試したのですが、ここで一番良いと感じたOPA1622は低音が薄く高音ばかりが目立つ結果に。どうもこのDAPの回路は低音の出力が弱いようです。

今回一番良かったのはMUSES02でした。ポータブルアンプで聞いた時の印象とは全く別で低音から高音までバランスが良く、非常に解像度の良い透き通った音になりました。

音質だけならSHANLING M2sより良くなってます。ステータスを音質に全振りしたような面白いDAPになってしまいました。

オペアンプはただ評判や価格が高いものが良いとはならず、回路との相性もあると感じました。

 

 SHANLING M2s

 

オペアンプ私的レビュー

最近オペアンプ交換が楽しくて色々試してみました。
個人のメモを兼ねてレビューしてみます。

環境は、CD取り込みからハイレゾ化まで手軽にできるCurioSoundを使用してCDから取り込んだデータを96kHz 24bitのflac形式で保存。

"安いのにすごいSHANLING M2sを買いました"で紹介したM2sからラインアウトモードから安物ポータブルアンプがオペアンプ交換で生まれ変わった話で紹介したポータブルアンプXU09のオペアンプを交換して聴いてみました。

XU09のオペアンプのソケットは2個あるのですが、1個外しても聞こえなくなるので左右の出力別というわけでないようです。バッファかローパスフィルター等に使われていると思われますが、回路図が見つけられないので不明です。交換の際は2個とも同じオペアンプを使用しました。

私的に感じたままを書いてみます。

LM358

参考価格:20円

そんなに悪いわけではない。普通のスマホで普通に聞いた感じ

MUSES8820

参考価格:480円

LM358と比較すると音が混ざってる感じは無くなり、1つ1つの楽器の音がよく区別がつくようになる。少し低音が強く、高音が弱い

MUSES8920

参考価格:400円

MUSES8820から高音にシフトした感じ。低音が少し弱くなり、高音が抜けるようになった。バランスが良い

MUSES02

参考価格:3400円

MUSES01が欲しかったが動作電圧が9Vからなので、こちらを購入。少し低音が強くMUSES8820をさらに解像度が高く、上位互換にした感じ。音が明瞭で長時間聞いても疲れない。値段の割には高音がちょっと弱く抜ける感じがしないので、惜しい。

OPA2134

参考価格:320円

傾向としてはMUSES8820と似ている。こちらの方が音の線が細くなった感じ。

OPA2604

参考価格:450円

全体的に強調される音程はなく透き通った感じ。ロックやポッポスでは物足りなさを感じるが、バラードやヒーリング系のおとなしめの曲はリラックスして聞ける

OPA2107

参考価格:1450円

MUSES02に似ているが、もう少し低音を弱めて中音を強調した感じ。価格は半分だが解像度も音の明瞭さもmuses02に匹敵、ボーカルの音程にピントが合ってる感じでロック、ポップス系には良い

OPA1622

参考価格:700円

価格的に期待していなかったが、解像度も高く音も明瞭で高音の抜けも気持ちよい。muses02より低音は弱めだが高音が素晴らしい。
ギターやバイオリン等の弦楽器との相性が良い感じ。
音も柔らかみがあり疲れない。ハイレゾ化したクラシックはかなり良い。

 

順位をつけると好みは
1.OPA1622
2.OPA2107
3.MUSES02

曲ごとに使い分けるとしたら
ボーカルメインのロックやポップス場合 OPA2107
クラシックや楽器もウリのロックの場合 OPA1622
ダンスミュージック等の低音メインの場合 MUSES02

 

個人的に重低音等の低音を強調するのは好きではなく、高音が気持ちよく伸びるような感じが好きなので、上記のような評価になりました。

MUSES02のちょっと期待外れでした。低音が目立つのと高音が弱いかなと。(これをバランスよくしたのがMUSES01か?)

OPA1622にはやられました。TI自身が業界最高性能と謳ってるだけのことはあります。(もっと高価なものもあるので戦略がよくわかりませんが)バランスも良いので、今後はこれをメインに使いたいと思います。

 

安いのにすごいSHANLING M2sを買いました

SHANLING M2sを買いました

元々はUSB DACを探してたのですが、色々調べていいうちに、このプレイヤーにたどり着きました。

これはいわゆるハイレゾ対応のオーディオプレイヤーです。

384kHz/32bitまでの再生に対応しています。
2万円前半(安いところでは2万円切るくらい)で販売されています。
ヨドバシカメラで購入したのですが、21,900円でした。

一緒にハイレゾ対応のPHILIPS SHE9730 (ハイレゾ対応カナル型イヤホン)を購入しました。


SHANLINGはオーディオファン以外はあまり知られていないメーカーですが、30年以上の歴史がある中堅メーカーです。委託開発したり、OEM提供が中心だったようですが、最近自社ブランドでも提供を始めたようです。

特徴はDACにAK4990とアンプにローパスフィルターのオペアンプにMUSES8920と日本メーカーがこの価格帯では絶対に採用しないような高性能なものが使用されています。

音質はこの価格帯ではかなり良い方らしいです。ハイレゾ対応機器は今回が初めてで比較対象がないのですが、ネットでの評判はかなり良いです。

メイン機能はオーディオプレイヤーなのですが、USBでPC等と接続すれば、USB DACとして使用できたり、Bluetoothのレシーバにもなるので、ミニピンジャックが無くなったiPhoneで重宝しています。

結局自分の使い方では音楽プレーヤーというより、Bluetoothレシーバとして使う方が多いですが、音質も良く多機能なので、1つ持っておくことをお勧めします。