電子趣味の部屋

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Linuxデスクトップ環境目的で CHUWI LarkBox を買いました

常時稼働環境をCHUWI HeroBoxにした時に書きましたが、この時候補の1つだったCHUWI LarkBoxも買ってしまいました。

目的としてはやはりLinuxのデスクトップ環境PCが欲しかったからです。
Qtのフレームワークのデスクトップアプリに手を出したり、いくつかLinuxのデスクトップアプリを使ってみたり、色々な実験環境にすることを目的にして探したところ、サイズ的にも性能的にも価格的にもCHUWI LarkBoxが良いと思いました。

懸念してたファンの騒音ですが、一般的なノートパソコンと同じくらいで使用中は気になりません。
無音にはならなく、ファンだけでも1,2Wは消費するので常時稼働とするにはHeroBoxには敵いません。

OSはWindows10だったのですが、いつでも戻せるようにDouble Driverでドライバのバックアップを取った後に削除しました。
Debian系のOSを使用したいと思って色々試したのですが、サウンドデバイスが認識しない問題がありました。インストール時には問題ないのですが、インストール後に再起動すると認識されなかったり、色々対処法を探して音が鳴るようになったと思ったら再起動するとダメだったりしました。また、電源もシャットダウンはできるですが、リセットができなかったりと素直に動かない部分がありました。

試したディストリビューションの中で唯一ubuntu MATEだけがサウンドも電源関係も上手く動作してるので、これを採用することにしました。

HeroBoxで最近のCeleronの実力はわかっていて、今回はLinux環境目的でしたがHeroBoxのN4100よりベンチマークベースで30%ほど高速なJ4125なので、Windowsのサブ機としても最適だと思います。

1つeMMCだったことが懸念点でしたが、読み込み300MB/s以上で書き込み100MB/s以上といつの間にかこちらも進化してました。
AtomXシリーズの時のeMMCの時のイメージがあって懸念してたのですが、この速度でプチフリーズの現象もないので、普通に使用している分には体感でSSDと差は無いと思います。

CHUWI HeroBox のSSD交換で書いた通り、使用時間ベースで考えるとHeroBoxが事実上のメインPCになってしまってます。
3Dゲームや動画のエンコード等の重い処理をしない場合は十分な性能があるので、LarkBoxも普段使いのPCとしてもおすすめできると思います。

CHUWI HeroBoxの仕様

OS Windows 10 Home
CPU Celeron J4125
4コア4スレッド
4MBキャッシュ
2.0〜2.7GHz
メモリ 6GB
ストレージ 128GB eMMC
Wi-Fi 802.11b/g/n, 802.11a, 802.11ac
インターフェイス USB Type-C、3.0 x 1 、2.0 x 2、HDMI、Micro SD、Bluetooth5,1
サイズ(実測値) 幅:61mm
奥行:61mm
高さ:43mm
重量(実測値) 127g

CHUWI HeroBox のSSD交換

CHUWI HeroBoxが予想以上に快適ですっかり普段使いのPCになっています。
メインPCはAMD Ryzen 7 3700X+GeForce RTX 2060の構成でアイドル時で60W以上、普通にOfficeやWebを見るだけでも80W以上、ゲームなんかやると130W以上になるPCなので、作業してても10W前後で動作するPCは安心感もあります。常時電源ONでも気になりません。
3Dゲームや動画編集等の思い処理は素直にメインPCを使うのですが、それ以外の作業はCHUWI HeroBoxで済ませることが多くなり、メインPCの電源を入れる時間は確実に減りました。
WebやYoutubeを見たり、PICやArduinoの開発環境やeclipseを入れて各種プログラミング、Fusion360で簡単なモデリングまでやってしまってます。
各所では動作が重いと言ったレビューを見ますが、普段からRyzen 7 3700X+GeForce RTX 2060のそこそこパワーのあるPCを使用していても普通に使う分には不満が無いくらいです。
普段からRaspberryPiZeroで無理に色々動かしたりスペックの低いPCにも触れる機会が多いので、自分の許容範囲が広いだけかもしれませんが。

あまりにも普通に使えるので色々なソフトを入れたり、仮想PCを5個くらい作るとSSDの容量が256GBだと不安になってきました。
今回PayPayのやたらポイントが返ってくるイベントでメインPCのSSDをM.2 NVMeの高速の物に変えたので、今まで使用していたM.2 SATACHUWI HeroBoxの方で使用することにしました。容量はどちらも1TBです。
メインPCの方はSATAからNVMeに変えて読み込み速度は最大500MB/sから3500MB/sになりました。実際にベンチマークではスペックに近い数値が出てたのですが、正直な話体感ではわかりませんね。Microsoft Flight Simulatorのような大きなファイルを連続で読むような3Dゲームではロード時間が短くなるのが分かるくらいです。

簡単ですが、分解してSSDまでアクセスする手順を書いておきます。

SSDのクローン方法等の引っ越し作業はここでは省略します。


裏蓋の内側の6個のネジを外します。


裏蓋を開けるとSATAのコネクタがあるので、2.5インチのSSDを増設することができます。
ここでさらに深くなった部分の6か所のネジを外します。


さらに裏蓋を外すとマザーボードが見えるので、4か所のネジを外します。


マザーボードを表にするとSSDにアクセスすることができます。
無線LANか何かのアンテナ線が上蓋に付いているので、引っ張って切ってしまわないように気を付けてください。

3Dプリンタ買いました5 Original Prusa MINI+

昨年末から立て続けに3Dプリンタを買ってますが、今回はOriginal Prusa MINI+です。

ZONESTAR Z6は気に入ってたのですが、汎用品で作られてるが故に色んなパーツに交換したくなり、欲しいものを色々見繕っていたら2万円を超えてしまい、この調子だと今後もお金がかかりそうだと思い、一旦考えるのをやめて何も買わないことにしました。
PC98モノクロ環境用に取っておいたけど、使用することもないPC-9801NS/Aとノート用FM音源や保守部品としてストックしていた動作品のFDDやメモリ等のPC-9801ノート関連のものをオークション等で処分したら結構良い金額になったので、思い切ってOriginal Prusa MINI+を買ってしまいました。
ZONESTAR Z6は置く場所もなく、あればあったで遊んでしまいそうなので、処分してしまいました。

結果として大正解です。
造形物の仕上がりもきれいで精度も高く、FDM方式の3Dプリンタの中でも最高クラスだと思います。これ以上望む場合は、10万円以上の高級プリンタになると思います。
今度はパーツを変えると逆に性能が落ちるのではないかと怖くなり、パーツを物色することもなくなりました。

購入の際にいつものように安くできないかと思い、クローン品を探してましたが、パーツが全てバラバラで組み立てる手間も多く、プラスチック部分や送料も考えると結局3万円を超えるくらいに金額になってしまいました。
Original Prusa MINI+は完成品でも送料込みで5万円で収まるくらいでした。
差額が2万円以下でこの額なら純正品の安心感と組み立ての手間を考えて純正品を選択しました。
完成品とキットの差は5000円ほどです。完成品でも少し組み立てることは必要で、キットと言っても主要部分は組み立て済みでマニュアルを見る限りそんなに難しくなさそうなので、キットでも問題ないと思いました。クローン品のキットは本当にバラバラです。

注文してから出荷まで5週間かかりました。これは注文時に書かれてた通りです。
チェコからなのに、Fedexが集荷してから3日で到着して驚きました。

とりあえず出力してみたので紹介します。
スライサーは純正のスライサー Prusa Slicer です。


高さ5cmのモアイのモデルです。
画像で拡大すると積層が分かりますが、直接見た感じではあまりわかりません。今まで見た中で一番ツルツルです。
鼻の部分もあごの下の部分もサポート無しで出力しましたが、特に垂れてるようなことはありませんでした。

冷却ファンの風が当たる反対の裏側もきれいでした


高さ5cmの家のモデルです。
ドアノブの部分は1mmも無い大きさですが、しっかり出力されてます。

写真で撮った画像だとどうしても肉眼より拡大して見えてしまうため積層やちょっとしたムラが気になりますが、直接見た感じは本当にきれいです。

ちょっと3Dプリンタを試したい、とりあえず1台持っておきたいと思って買うなら安い機種でも良いと思いますが、本気で3Dプリンタを使いたいと思ったら初めからこのクラスを買った方が余計な手間も減ると思いました。

常時稼働の自宅サーバを Raspberry Pi 4B から CHUWI HeroBox にしました

CHUWI HeroBox

今まで常時稼働の自宅サーバにRaspberry Pi4 ModelB 4GBを使用していたのですが、LAMP環境やJava等のよくある環境ならともかく、少しマイナーなことをやろうとしても、RaspberryPi用のパッケージが無かったり、ソースをmakeしてインストールしようとしても素直に出来ずに苦労することが多くありました。
また、デスクトップ環境でいつでもChromiumでWebを見たりThunderbirdでメールを見たりと便利だったのですが、ちょっと遊ぼうと思ってEclipseを入れても最新バージョンには対応してなく苦労して起動してもプラグインのインストール画面でエラーが起きたり、他にもDebian用のパッケージがあると思ってもやはり素直にインストールできない場面が多々ありました。

自宅サーバと言ってもGitでのソース管理以外はサーバらしい使い方をしてるわけではなく、元々思いついた時にすぐに試したり遊んだりできることを目的としてました。
Linuxで使うにしてもx86の環境が一番対応しているものが多いので、Raspberry Pi 4Bに代わるなるべく小型で省電力なものを探してました。
始めはAtomのX5かX7で探していたのですが、調べていくうちにCHUWI LarkBoxや中華ノーブランドのM1Tが気になりました。評価を見るとどちらもこの大きさに詰め込んでるせいかアイドル時こそ静かなものの、少し負荷をかけるとファンがすぐにうるさくなるようです。
M1TはAliexpressの方がSSDの容量やCPUが選べる(N4100かJ4125)ので抵抗が無い方はそちらの方が良いと思います。同じ仕様でも3割くらい安く買えます。
このように見ていくうちにCPUはCeleronのN4100かJ4125の機種がターゲットになりましたがなるべく低電力の方が良いのでN4100で探してました。

ベンチマークではN4100よりJ4125が20~30%高いようですが、TDPがN4100は6WでJ4125が10Wです。基本速度もN4100が1.1GHzでJ4125が2.0GHzなのでアイドル時の電力も発熱もN4100の方が少なく済みます。最高周波数はN4100が2.4GHzでJ4125が2.7GHzです。

とにかく小さいほうが良いと思って探してたのですが、筐体が小さくなるとどうしても排熱が問題になってファンがうるさくなるようです。
そこでVESA規格のアタッチメントが付属してモニタの裏に付けられるものがあることに気付き、ここなら邪魔にならないと思ってたところ、ファンレスでちょうど良いCHUWI HeroBoxを見つけました。
結局初めに思ってた大きさや予算がオーバーするものの、Amazonで2500円OFFのクーポンもあったことにより、CHUWI HeroBoxに決めました。

CHUWI HeroBoxを使ってみて

始めは試しにWindowsで遊んでみると、予想以上に快適に動作したのとディスクが256GBもあるので、Windowsは削除してLinuxにするのがもったいなく思いました。
そこで仮想環境でLinuxを使用して固定IPを割り振ってLAN内からアクセスできるようにしようと思いました。この方法だとインスタンスをいくつも起動できて便利です。
Linuxで上手くできなかったデスクトップ用のソフトもWindowsなので、普通に動作するので使い勝手も向上しました。これで仮想環境のLinuxはデスクトップ環境は必要ないので、少ないリソースで動作させることができます。

どうせなら普段はキーボードやマウスは置かないつもりなので、Windowsもリモートで接続したくてWindows10自体をHomeからProにアップグレードしました。
Windows10発売初期の安い時期に何かのパーツと一緒に買っておいたDSP版がここで役に立ちました。Proのプロダクトキーを入力すると自動的にアップグレードが始まり、クリーンインストールする必要はありませんでした。

普通に使用する際は快適ですが、3Dはやはり苦手でSkyrimが標準画質では厳しく、低画質設定では普通に遊べるくらいです。

動作電力はアイドル時3.1W、通常動作時10Wいかないくらい、最大13W以上はまだ見たことありません。
Raspberry Pi 4B はアイドル時2.3W、通常動作時8Wいかないくらい、最大12W以上はまだ見たことがないくらいで、CHUWI HeroBoxはこれより1,2Wのレベルの少し高いくらいのレベルなので、消費電力もそんなに気にしないで済みそうです。

最終的にWindowsのデスクトップ環境に加え、複数のLinux環境が使用でき、24時間稼働させても気にならないくらいの消費電力も少ないの環境を手に入れることが出来たので、大変満足しています。

CHUWI HeroBoxの仕様

OS Windows 10 Home
CPU Celeron N4100
4コア4スレッド
4MBキャッシュ
1.1〜2.4GHz
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
Wi-Fi 802.11b/g/n, 802.11a, 802.11ac
インターフェイス USB Type-C、3.0 x 2 、2.0 x 2、HDMI、VGA、有線LAN、Micro SD、Bluetooth4.0
サイズ(実測値) 幅:188mm
奥行:140mm
高さ:32mm
重量(実測値) 492g


イースの話

予約開始日から予約していたBEEPから発売された8801mkIISR版をX68000へ移植したイースI&IIが届きました。
最後まで遊ぶかは別にして、イースが好きなのと、ただX68000で遊びたい気持ちで買ってしまいました。
所有している機種がCompactなので3.5インチ版です。

まだ動作確認程度しか見てないので、レビューではなく、個人的なイースの話です。

最初にイースを遊んだのはMSXでした。1~3までクリアまでしました。
ファルコムのゲームはそんなにディスクアクセスが遅いからと言って煩わしくなく遊びやすかったと思います。
後にファミコンで1だけ遊びました。
その後しばらくしてからPSP版のイースI&IIクロニクルズで遊びました。
元々MSXとファミコンで遊んでたので、当時はFM音源の素晴らしさは分かってなく、PSP版でFM音源を聞いた時は感動しました。
iOS版のイースクロニクルズも買いました。Iはクリアしましたが、IIはオープニング観賞用になってしまってます。
このようにイースはI~IIIまでしかまともに遊んでません。IVは携帯でやったような・・・

今回せっかく買ったので、久しぶりにクリアまで遊んでみたいと思います。

イース I & II Chronicles - PSP

イース I & II Chronicles - PSP

  • 発売日: 2009/07/16
  • メディア: Video Game
イースI&IIクロニクルズ Windows8対応版

イースI&IIクロニクルズ Windows8対応版

  • 発売日: 2013/03/22
  • メディア: DVD-ROM

MSXのこと

久しぶりにFS-A1STで遊んでいまして。昔のことを色々思い出しました。

中学生の頃に2年生だったかな?初めて買ってもらったのがMSX2でした。
機種は珍しい三菱電機のML-G30でした。
父親が知り合いのツテで展示品だったものをモニタ込みで格安で購入したようです。
本当はFS-A1FかHB-F1XDを希望したのですが、外部スロットが1つしかないML-G30にがっかりした記憶があります。
この機種はPC98のCバスのような内部スロットが2個あったのですが、仕様は他のスロットと全く同じことが分かり、FC-PACを殻割して基板を直接挿して使用していました。
外部+内部で合計して3スロットあり、ぎゅわんぶらあ自己中心派1と2+FM音源と他の機種ではそのままできないようなことも可能でした。

ゲームはぎゅわんぶらあ自己中心派の他にはグラディウス、レイドック、ザナドゥ、ハイドライド、イース123、大戦略、ウィザードリィ、ウルティマ4をやってました。
忘れてるのもいくつかありますが、ファミコンもあったので、思い返すとMSXのゲームはそんなにやってなかったようです。10年ほど前にHB-F1XVを手に入れてからの方が色々遊んでいます。
当時は中学生でしたのでお金もそんなになく、ディスクステーションや雑誌のプログラムを打ち込んで遊んでる方が多かったです。
少しですが自分でもプログラムするようになり、『MSXで遊ぶ! z88dk(C言語) 2020年版』で作ったゲームは自分のチュートリアルの意味で新しい環境で開発する際の題材にしていると書きましたが、原点はMSXのBASICでした。
キャラが〇、金塊が◆、壁が■で表示されるテキストのみで作ったゲームです

こんな感じのゲームでした。
翌年にMSX2+が発売したのですが、いいなとは思ったものの不思議と欲しいとは思いませんでした。
買い替える金があったらゲームを買いたいって思ってましたね。

そんなMSXも高校に入るとだんだん遊ばなくなり、3年ほどで飽きたような気がします。
自分にとって高校はパソコンはあまりやらない時期であり、全盛期を過ぎて十分に安くなったPC-8801MRを中古で買ったりもしましたが、これもあまり遊ばないですぐに押入れ行きになりました。(その割には例のパズルゲームもPC88で作り、某雑誌に掲載されたりしています。)
次にパソコンを本格的に使うのは大学入学時に買ったPC-9801BXになります。

blog-e.uosoft.net


レトロゲームやそのハードやプログラム等の裏話が好きな人は絶対に読んでもらいたい本

久しぶりに本の紹介をします。

最近はあまり自分にとってインパクトのある本がなかなか無かったのですが、久しぶりに興味深い本を見つけたので紹介します。
特にレトロゲームやそのハードやプログラム等の裏話が好きな人は絶対に読んでもらいたいです。

伝説のアーケードゲームを支えた技術


1971年のコンピュータスペースから1989年のキャメルトライまでのアーケードゲームで使用された技術が開設されています。
ただの読み物と思って買ったのですが、実際は技術書に近い内容でした。
この手の本にありがちな技術や仕様の概要を説明して終わりではなく、実際のハード的な仕様やソフトウェア部分の手法の詳細な解説がされており、かなり踏み込んだ内容になっています。
逆に言えば、ある程度ハードやソフトの知識がない場合はよくわからない内容だと思います。

ファミコンの驚くべき発想力


伝説のアーケードゲームを支えた技術と同じ著者の本です。
ファミコンのハードやソフトウェアの開発技術に関した内容となっています。
こちらはさらにほとんど技術書です。丸ごとファミコンの仕様書にもなりそうです。
現在でもオープンソースの開発環境でファミコンのゲームを作れますが、その際にも役に立つ情報が満載です。