電子趣味の部屋

電子系のガジェットやアプリ開発等の趣味の話題を書いてます

レトロPCコレクション 2021年5月

現在のレトロPCのコレクションです。気が付けば3年連続で書いているエントリーですが、ここ数か月で他に欲しい機種もなく、所有する機種も安定したので、今後はそんなに変化は無いと思います。
PC98ノートは一時修理で動かすことが楽しく数台ありましたが、実際にはそんなに使うことも無く、メンテも面倒になってきたのでOriginal Prusa mini+を買う際にPC-486note au以外は全て手放してしまいました。


X68000 Compact XVI

https://blog-e.uosoft.net/entry/20200318/1584463840 参照
2020年入手
やっと手に入れたX68000。
コンデンサ交換等の整備品を約10万円で購入
X68000は発売以来約30年ずっと憧れのPCをやっと入手しました。
各解像度を表示させるため、モニタ設定をいろいろ苦労しましたが、結局XPC-4を使用して安定しました。
結構金がかかってます。

PC-9821Xa16/R12

https://blog-e.uosoft.net/entry/20200124/1579804390 参照
2018年入手
PC98のメインマシン。
コンデンサ交換等の整備品を約2万円で購入
色々追加して結構フル装備になりました。
80286以前にしか対応していないゲームや速すぎて遊びにくいゲームはPC-286Cで遊ぶとして、それ以外のことはDOS環境では大抵できるようになってます。

PC-286C

http://blog-e.uosoft.net/entry/20190612/1560265878 参照
2019年入手
80286搭載で古いゲーム用。
動作品で約8000円。
MSXと同等の手軽さでPC98のゲームができることは自分のなかでポイントが高く、実は名機種だと思っています。
SC-98IIIPに50ピンの内蔵用コネクタを追加して変換番長でHDD(CF)内蔵にしましたが、用途が古いFDベースのゲームのため使用することが無くあまり意味がありませんでした。

PC-486note au

https://blog-e.uosoft.net/entry/20200421/1587449084 参照
2020年入手
動作品で約3万円。
FDドライブが2台でPC-9801-26互換FM音源搭載のノート。640x480のTFT液晶
PC-9821Nxから乗り換えたノート環境です。FDドライブが2台なので、遊べるゲームが増えました。
DOS環境保存用のノートでは最適な機種だと思います。

FS-A1ST

2014年頃入手
当時約4万円
元MSXユーザである以上、ずっと憧れていた機種であり、いつか手に入れたいと思った機種でした。
MSX現役当時はMSX2だったので、入手したときは最高の機種がやっと手に入った気持ちでした。
FS-A1GTはディスプレイケーブルが専用なので、普通のケーブルが使用できるFS-A1STを選択しました。
音声にノイズが乗る様になったのを機に電解コンデンサを全部交換しています。その他に2年ほど前にメモリ512KBに増設、ベルトレスFDドライブに換装をしました。
その後将来入手できなくなる可能性も考え、3年ほど前に予備機としてもう1台同等処置を施した整備品を初回より倍近い金額で入手しました。

HB-F1XV

https://blog-e.uosoft.net/entry/20120909/1347177543 参照
2012年頃入手
もう9年も前にS端子の改造についてブログに書いた機種です。
2012年はまだ今より高騰してなく、動作品が1万円以下で手に入りました。
その後、2年後にFS-A1STを入手して実家に置いてたのですが、実家の荷物を整理した際に持って帰りました。
FS-A1STが2台あるので特に必要性は無いですが、RGB出力が故障していたり、簡素なS端子追加や強引にベルトレスドライブ化したりして中は結構グチャグチャで売ることは躊躇し、コレクション兼予備機として置いておくことにしました。

Libretto 70

2005年頃入手
MS-DOSが手に入るうちにと思いPC-DOS2000を購入してMS-DOS専用環境にした機種。
昔所有してたLibretto SS1000が欲しかったが、結構高かったので、手ごろな値段で入手できた旧デザインのLibretto 70を選択したような記憶があります。

Vaio type W

2009年頃入手
当時流行したネットブック。他のネットブックが軒並み解像度が1024x600でしたが、その中で1366x768だったのでこれにしました。ネットブックの中では少々高価でしたが、それでも購入時5万円以下だったと思います。
これは現在も持ち続けてWindowsXP保存環境として使用しています。
Windows95時代のゲームは大抵WindowsXPでも動作するので、古いWindowsゲームでは重宝しています。


Raspberry Pi Pico で MicroPython

Raspberry Pi Picoを入手したので、MicroPythonで遊んでみました。
C/C++で開発してネイティブで動作させることもできるのですが、MicroPythonの方が手軽に遊べるのでRaspberry Pi PicoはMicroPythonで遊ぶことにします。

この手物のはインタプリタは遅くてコンパイルされたネイティブなバイナリコードを直接動作させるイメージがあるのですが、それは一般的に組み込み用のCPUがPCと比較して非力で動作が遅いというのが原因だと思います。
その点Raspberry Pi PicoはARMベースで動作クロックも133MHzもあるので、使用してみると思ったより快適で十分だと思います。まだそんなに高度なことはしていないので、ArduinoでC/C++で動作させるのと感覚的に同等で速度的にも気にならなさそうです。
PHPやJavaScriptからプログラミングを始めた人はわかりませんが、昔のPCでBASICから始めた人はコンパイル言語は憧れでどうしてもC/C++の速度に頼りがちになりますが、十分な速度で動作する場合はインタプリタの方が手軽で良いですね。
Raspberry Pi PicoでMicroPythonを動作させると、0.23W前後で動作しています。

開発環境はThonnyを使用します。
Thonny, Python IDE for beginners
個別にMicroPythonのファームウェアを書き込んでシリアル通信でソースを転送して実行という使い方もできると思いますが、Thonnyだとファームウェアの書き込みからソースの編集、実行まで簡単に出来るので便利です。

ソースファイルはRaspberry Pi Pico内のフラッシュROMに書き込まれます。ファイル単位なので、複数管理できます。
ファイル名を"main.py"とすると、電源投入時に実行されます。

Pythonシェルも使用できるので、リアルタイムにピンや接続したモジュールの値も確認出来て便利です。
例としてGP16にタクトスイッチを接続したとして、

sw1 = machine.Pin(16, machine.Pin.IN, machine.Pin.PULL_DOWN)
sw1.value()

で押下状態を確認できます。

参考にThonnyでMicroPythonを書き込むまでの手順です

Thonnyを起動してから、Raspberry Pi PicoのBOOTSELボタンを押しながらUSBを接続してください。
メニューの[ツール]-[Options...]を選択して開いたダイアログで[インタプリタ]タブを選択してください。
ここで"MicroPython (Raspberry Pi Pico)"を選択すると、MicroPythonのインストールダイアログが開いてインストールできます。

Raspberry Pi Pico

Raspberry Pi Pico

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色々な3Dプリンタを半年使ってみた結果 Original Prusa mini+ だけ残りました

過去の記事にもいろいろ書いてますが、半年間で結局5台も3Dプリンタを買ってしまいました。
初めの頃より3Dプリンタへの情熱が下がってることもありますが、Prusa miniは性能が良く満足度も高くて他の機種が気になることが全くなくなりました。
Prusa mini以外は安価なものですが、正に安物買いの金失いです。

ただ今まで購入したのはそれぞれ悪いものではなく、狙い通りのポジションの働きをしてくれました。
元々3Dプリンタのことが色々わかったら、少々高価でも高性能なものにしようと思ってたので、計画通りではあります。

今まで使用してきた3Dプリンタの短評(性能部分ではなく気持ち的な部分)です。

ダヴィンチ nano w

3Dプリンタ買いました da Vinci nano w - 電子趣味の部屋
初めての3Dプリンタとしては最適な機種。
セールかクーポンか忘れたが、Amazonで現在の価格より5000円ほど安く21,800円で購入。
XYZプリンティング純正のスライサーで自動設定のままで高品質な造形ができる。
フィラメントは純正品しか使用できず、価格が高い(600gで約4000円)。
そもそも故障してサポートも悪かったので買い替えたが、故障しなければ普通に良い機種だったと思う。

ELEGOO Mars 2

3Dプリンタ買いました2 ELEGOO Mars 2 - 電子趣味の部屋
光造形方式が気になったので購入。Amazonで26,800円-5%(クーポン)だったと思う。
モノクロLCDを採用した機種なので早い。従来の1/3の露光時間で済む。
造形物は積層方式とは比較にならないほど美しい。
フィギュア等には最適だが、強度が弱く細い部分や薄い部分がすぐに破損するので、道具やケースは作りにくい。
レジンや洗浄でアルコール等の水分を扱うので、色々と面倒。フィラメントをセットしたらすぐに使える積層方式のような手軽さは無い。
面倒なので使用機会は少なかったが、とにかく造形が美しいのでたまに使用するために一応置いておいた。
物が増えると邪魔になったので、部屋を片付ける際に泣く泣くリストラすることに決定。
結局知人に譲渡。

Easythreed K2

3Dプリンタ買いました3 Easythreed K2 - 電子趣味の部屋
3Dプリンタに手を出した当初はとにかく出力したいものが多く、1台だと待ちきれないので、セカンドマシンとして購入したもの
Aliexpressで送料込みで11,000ほど。
各所で格安3Dプリンタとして紹介されているEasyThreed X1にしようとしたが、コントローラが本体から分離されてるのが邪魔だと思い、一体型を探して見つけた機種。
ダヴィンチ nano wと比較すると積層や オーバーハングの部分が若干ガタガタだが、思ったより良く小型で使い勝手が良いので意外と気に入ってた。
Prusa mini購入後ステッピングモータやOLED部分は電子工作用に残して解体処分。

ZONESTAR Z6

3Dプリンタ買いました4 ZONESTAR Z6 - 電子趣味の部屋
ダヴィンチ nano wが故障して買い替えた機種。
予算が無かったので、安くて良さそうなものを探して購入した機種。
Aliexpress で送料込みで16,800円程で購入。
第1印象は価格並み(それ以下)の印象でしたが、グリスを塗ったりパーツ交換したりと色々とメンテや改造をするとダヴィンチ nano wと遜色無い出力になった。
決して初心者向きではないが色々といじると良くなる機種。
汎用品で作られてるが故に色んなパーツに交換したくなり、持ち続けると危険だと思いPrusa miniを買うことを決意。
こちらもPrusa mini購入後ステッピングモータやOLED部分は電子工作用に残して解体処分。

Original Prusa mini+

3Dプリンタ買いました5 Original Prusa MINI+ - 電子趣味の部屋
最後に評判の良い高性能のちゃんとした機種にしようと思い。
コレクションのPC98ノート関連を売却して金策して購入した機種。
今までの経験から造形物の最大サイズが15cmでも十分だったので、このクラスで最高とも思える機種。むしろこれ以上大きい物になると置き場所も困る。
価格は送料含めて5万円程+あとからFedexより税金3600円分請求された。
クローンも考えたが、送料含めると差額は1.5万円くらいなので、組み立ての手間や純正品の安心感もあるので、オリジナルを購入。
造形物も予想以上で積層痕はあるものの、やすり掛けの必要もほとんど無く、今まで所有した3Dプリンタで難しかった細い部分も難無く出力される。
パーツ同士をはめるような部分も出力した物そのままでピッタリはまるので驚くほど。
完成度が高いが故にパーツ欲も無くなり、ランニングコストを考えると安いものを買って性能向上を図るより絶対に良かったと思う。

Linuxデスクトップ環境目的で CHUWI LarkBox を買いました

常時稼働環境をCHUWI HeroBoxにした時に書きましたが、この時候補の1つだったCHUWI LarkBoxも買ってしまいました。

目的としてはやはりLinuxのデスクトップ環境PCが欲しかったからです。
Qtのフレームワークのデスクトップアプリに手を出したり、いくつかLinuxのデスクトップアプリを使ってみたり、色々な実験環境にすることを目的にして探したところ、サイズ的にも性能的にも価格的にもCHUWI LarkBoxが良いと思いました。

懸念してたファンの騒音ですが、一般的なノートパソコンと同じくらいで使用中は気になりません。
無音にはならなく、ファンだけでも1,2Wは消費するので常時稼働とするにはHeroBoxには敵いません。

OSはWindows10だったのですが、いつでも戻せるようにDouble Driverでドライバのバックアップを取った後に削除しました。
Debian系のOSを使用したいと思って色々試したのですが、サウンドデバイスが認識しない問題がありました。インストール時には問題ないのですが、インストール後に再起動すると認識されなかったり、色々対処法を探して音が鳴るようになったと思ったら再起動するとダメだったりしました。また、電源もシャットダウンはできるですが、リセットができなかったりと素直に動かない部分がありました。

試したディストリビューションの中で唯一ubuntu MATEだけがサウンドも電源関係も上手く動作してるので、これを採用することにしました。

HeroBoxで最近のCeleronの実力はわかっていて、今回はLinux環境目的でしたがHeroBoxのN4100よりベンチマークベースで30%ほど高速なJ4125なので、Windowsのサブ機としても最適だと思います。

1つeMMCだったことが懸念点でしたが、読み込み300MB/s以上で書き込み100MB/s以上といつの間にかこちらも進化してました。
AtomXシリーズの時のeMMCの時のイメージがあって懸念してたのですが、この速度でプチフリーズの現象もないので、普通に使用している分には体感でSSDと差は無いと思います。

CHUWI HeroBox のSSD交換で書いた通り、使用時間ベースで考えるとHeroBoxが事実上のメインPCになってしまってます。
3Dゲームや動画のエンコード等の重い処理をしない場合は十分な性能があるので、LarkBoxも普段使いのPCとしてもおすすめできると思います。

CHUWI HeroBoxの仕様

OS Windows 10 Home
CPU Celeron J4125
4コア4スレッド
4MBキャッシュ
2.0〜2.7GHz
メモリ 6GB
ストレージ 128GB eMMC
Wi-Fi 802.11b/g/n, 802.11a, 802.11ac
インターフェイス USB Type-C、3.0 x 1 、2.0 x 2、HDMI、Micro SD、Bluetooth5,1
サイズ(実測値) 幅:61mm
奥行:61mm
高さ:43mm
重量(実測値) 127g

CHUWI HeroBox のSSD交換

CHUWI HeroBoxが予想以上に快適ですっかり普段使いのPCになっています。
メインPCはAMD Ryzen 7 3700X+GeForce RTX 2060の構成でアイドル時で60W以上、普通にOfficeやWebを見るだけでも80W以上、ゲームなんかやると130W以上になるPCなので、作業してても10W前後で動作するPCは安心感もあります。常時電源ONでも気になりません。
3Dゲームや動画編集等の思い処理は素直にメインPCを使うのですが、それ以外の作業はCHUWI HeroBoxで済ませることが多くなり、メインPCの電源を入れる時間は確実に減りました。
WebやYoutubeを見たり、PICやArduinoの開発環境やeclipseを入れて各種プログラミング、Fusion360で簡単なモデリングまでやってしまってます。
各所では動作が重いと言ったレビューを見ますが、普段からRyzen 7 3700X+GeForce RTX 2060のそこそこパワーのあるPCを使用していても普通に使う分には不満が無いくらいです。
普段からRaspberryPiZeroで無理に色々動かしたりスペックの低いPCにも触れる機会が多いので、自分の許容範囲が広いだけかもしれませんが。

あまりにも普通に使えるので色々なソフトを入れたり、仮想PCを5個くらい作るとSSDの容量が256GBだと不安になってきました。
今回PayPayのやたらポイントが返ってくるイベントでメインPCのSSDをM.2 NVMeの高速の物に変えたので、今まで使用していたM.2 SATACHUWI HeroBoxの方で使用することにしました。容量はどちらも1TBです。
メインPCの方はSATAからNVMeに変えて読み込み速度は最大500MB/sから3500MB/sになりました。実際にベンチマークではスペックに近い数値が出てたのですが、正直な話体感ではわかりませんね。Microsoft Flight Simulatorのような大きなファイルを連続で読むような3Dゲームではロード時間が短くなるのが分かるくらいです。

簡単ですが、分解してSSDまでアクセスする手順を書いておきます。

SSDのクローン方法等の引っ越し作業はここでは省略します。


裏蓋の内側の6個のネジを外します。


裏蓋を開けるとSATAのコネクタがあるので、2.5インチのSSDを増設することができます。
ここでさらに深くなった部分の6か所のネジを外します。


さらに裏蓋を外すとマザーボードが見えるので、4か所のネジを外します。


マザーボードを表にするとSSDにアクセスすることができます。
無線LANか何かのアンテナ線が上蓋に付いているので、引っ張って切ってしまわないように気を付けてください。

3Dプリンタ買いました5 Original Prusa MINI+

昨年末から立て続けに3Dプリンタを買ってますが、今回はOriginal Prusa MINI+です。

ZONESTAR Z6は気に入ってたのですが、汎用品で作られてるが故に色んなパーツに交換したくなり、欲しいものを色々見繕っていたら2万円を超えてしまい、この調子だと今後もお金がかかりそうだと思い、一旦考えるのをやめて何も買わないことにしました。
PC98モノクロ環境用に取っておいたけど、使用することもないPC-9801NS/Aとノート用FM音源や保守部品としてストックしていた動作品のFDDやメモリ等のPC-9801ノート関連のものをオークション等で処分したら結構良い金額になったので、思い切ってOriginal Prusa MINI+を買ってしまいました。
ZONESTAR Z6は置く場所もなく、あればあったで遊んでしまいそうなので、処分してしまいました。

結果として大正解です。
造形物の仕上がりもきれいで精度も高く、FDM方式の3Dプリンタの中でも最高クラスだと思います。これ以上望む場合は、10万円以上の高級プリンタになると思います。
今度はパーツを変えると逆に性能が落ちるのではないかと怖くなり、パーツを物色することもなくなりました。

購入の際にいつものように安くできないかと思い、クローン品を探してましたが、パーツが全てバラバラで組み立てる手間も多く、プラスチック部分や送料も考えると結局3万円を超えるくらいに金額になってしまいました。
Original Prusa MINI+は完成品でも送料込みで5万円で収まるくらいでした。
差額が2万円以下でこの額なら純正品の安心感と組み立ての手間を考えて純正品を選択しました。
完成品とキットの差は5000円ほどです。完成品でも少し組み立てることは必要で、キットと言っても主要部分は組み立て済みでマニュアルを見る限りそんなに難しくなさそうなので、キットでも問題ないと思いました。クローン品のキットは本当にバラバラです。

注文してから出荷まで5週間かかりました。これは注文時に書かれてた通りです。
チェコからなのに、Fedexが集荷してから3日で到着して驚きました。

とりあえず出力してみたので紹介します。
スライサーは純正のスライサー Prusa Slicer です。


高さ5cmのモアイのモデルです。
画像で拡大すると積層が分かりますが、直接見た感じではあまりわかりません。今まで見た中で一番ツルツルです。
鼻の部分もあごの下の部分もサポート無しで出力しましたが、特に垂れてるようなことはありませんでした。

冷却ファンの風が当たる反対の裏側もきれいでした


高さ5cmの家のモデルです。
ドアノブの部分は1mmも無い大きさですが、しっかり出力されてます。

写真で撮った画像だとどうしても肉眼より拡大して見えてしまうため積層やちょっとしたムラが気になりますが、直接見た感じは本当にきれいです。

ちょっと3Dプリンタを試したい、とりあえず1台持っておきたいと思って買うなら安い機種でも良いと思いますが、本気で3Dプリンタを使いたいと思ったら初めからこのクラスを買った方が余計な手間も減ると思いました。

常時稼働の自宅サーバを Raspberry Pi 4B から CHUWI HeroBox にしました

CHUWI HeroBox

今まで常時稼働の自宅サーバにRaspberry Pi4 ModelB 4GBを使用していたのですが、LAMP環境やJava等のよくある環境ならともかく、少しマイナーなことをやろうとしても、RaspberryPi用のパッケージが無かったり、ソースをmakeしてインストールしようとしても素直に出来ずに苦労することが多くありました。
また、デスクトップ環境でいつでもChromiumでWebを見たりThunderbirdでメールを見たりと便利だったのですが、ちょっと遊ぼうと思ってEclipseを入れても最新バージョンには対応してなく苦労して起動してもプラグインのインストール画面でエラーが起きたり、他にもDebian用のパッケージがあると思ってもやはり素直にインストールできない場面が多々ありました。

自宅サーバと言ってもGitでのソース管理以外はサーバらしい使い方をしてるわけではなく、元々思いついた時にすぐに試したり遊んだりできることを目的としてました。
Linuxで使うにしてもx86の環境が一番対応しているものが多いので、Raspberry Pi 4Bに代わるなるべく小型で省電力なものを探してました。
始めはAtomのX5かX7で探していたのですが、調べていくうちにCHUWI LarkBoxや中華ノーブランドのM1Tが気になりました。評価を見るとどちらもこの大きさに詰め込んでるせいかアイドル時こそ静かなものの、少し負荷をかけるとファンがすぐにうるさくなるようです。
M1TはAliexpressの方がSSDの容量やCPUが選べる(N4100かJ4125)ので抵抗が無い方はそちらの方が良いと思います。同じ仕様でも3割くらい安く買えます。
このように見ていくうちにCPUはCeleronのN4100かJ4125の機種がターゲットになりましたがなるべく低電力の方が良いのでN4100で探してました。

ベンチマークではN4100よりJ4125が20~30%高いようですが、TDPがN4100は6WでJ4125が10Wです。基本速度もN4100が1.1GHzでJ4125が2.0GHzなのでアイドル時の電力も発熱もN4100の方が少なく済みます。最高周波数はN4100が2.4GHzでJ4125が2.7GHzです。

とにかく小さいほうが良いと思って探してたのですが、筐体が小さくなるとどうしても排熱が問題になってファンがうるさくなるようです。
そこでVESA規格のアタッチメントが付属してモニタの裏に付けられるものがあることに気付き、ここなら邪魔にならないと思ってたところ、ファンレスでちょうど良いCHUWI HeroBoxを見つけました。
結局初めに思ってた大きさや予算がオーバーするものの、Amazonで2500円OFFのクーポンもあったことにより、CHUWI HeroBoxに決めました。

CHUWI HeroBoxを使ってみて

始めは試しにWindowsで遊んでみると、予想以上に快適に動作したのとディスクが256GBもあるので、Windowsは削除してLinuxにするのがもったいなく思いました。
そこで仮想環境でLinuxを使用して固定IPを割り振ってLAN内からアクセスできるようにしようと思いました。この方法だとインスタンスをいくつも起動できて便利です。
Linuxで上手くできなかったデスクトップ用のソフトもWindowsなので、普通に動作するので使い勝手も向上しました。これで仮想環境のLinuxはデスクトップ環境は必要ないので、少ないリソースで動作させることができます。

どうせなら普段はキーボードやマウスは置かないつもりなので、Windowsもリモートで接続したくてWindows10自体をHomeからProにアップグレードしました。
Windows10発売初期の安い時期に何かのパーツと一緒に買っておいたDSP版がここで役に立ちました。Proのプロダクトキーを入力すると自動的にアップグレードが始まり、クリーンインストールする必要はありませんでした。

普通に使用する際は快適ですが、3Dはやはり苦手でSkyrimが標準画質では厳しく、低画質設定では普通に遊べるくらいです。

動作電力はアイドル時3.1W、通常動作時10Wいかないくらい、最大13W以上はまだ見たことありません。
Raspberry Pi 4B はアイドル時2.3W、通常動作時8Wいかないくらい、最大12W以上はまだ見たことがないくらいで、CHUWI HeroBoxはこれより1,2Wのレベルの少し高いくらいのレベルなので、消費電力もそんなに気にしないで済みそうです。

最終的にWindowsのデスクトップ環境に加え、複数のLinux環境が使用でき、24時間稼働させても気にならないくらいの消費電力も少ないの環境を手に入れることが出来たので、大変満足しています。

CHUWI HeroBoxの仕様

OS Windows 10 Home
CPU Celeron N4100
4コア4スレッド
4MBキャッシュ
1.1〜2.4GHz
メモリ 8GB
ストレージ 256GB SSD
Wi-Fi 802.11b/g/n, 802.11a, 802.11ac
インターフェイス USB Type-C、3.0 x 2 、2.0 x 2、HDMI、VGA、有線LAN、Micro SD、Bluetooth4.0
サイズ(実測値) 幅:188mm
奥行:140mm
高さ:32mm
重量(実測値) 492g