電子趣味の部屋

電子系のガジェットやアプリ開発等の趣味の話題を書いてます

QYシリーズ最高峰 QY700

色々と整理をしていたら、10年ほど前に入手したQY700が出てきました。

今でも普通に動作しました。
当時オークションで2万円前後で手に入れたものです。現在も相場はそんなに変わりないようです。
発売は1996年。以前紹介したQY70発売の前年です。

基本的な操作はQY70とほとんど同じです。
ボタンの数が多く、QY70に+αした操作ができるような感覚です。
特に良いと思ったのがステップ入力時にQY70では、音符を+1/-1ボタンで選んで、音階のボタンを押して入力しますが、このとき、音符の長さが離れていると+1/-1ボタンを何回も押さなければいけなかったりするのですが、QY700は+1/-1ボタン以外に全音符〜32分音符までのキーがあるので、一発で音符を選んで入力できます。間違いなく最速でステップ入力ができる機種です。

画面もQYシリーズの中では最大で、情報量が多いので楽しくなります。

ステップ入力はなんとピアノロールで表示されます。

本体も大きくてあまり遊ばなくて忘れてたのですが、触ってみると面白い機種でした。

最大同時発音数:32
音色数:ノーマルボイス×480(XG)+ドラムボイス×11キット(XG)
エフェクト:リバーブ11タイプ、コーラス11タイプ、バリエーション43タイプ

TFZ LIVE 1 私的レビュー

この度TFZ No.3が断線したか何かで左側が聞こえなくなってしまいました。
大変気に入ってたのですが、iPad Proを買ったばかりなので予算的にも厳しく、でもTFZのイヤホンが欲しくて結局TFZ LIVE 1を買ってしまいました。
Aliexpressのセール価格で4,000円台でしたが、Amazonでは店により5、6,000円ほどで販売されています。

音の傾向ですが、音が太いと感じました。
一見ドンシャリ型のような聞こえ方ですが、中音が凹んでるわけでも無く、どの音程が強いか弱いかわからない状態です。
あえて表現すると、音の太いフラット型に感じました。
いままで所有してたフラット型はなるべく原音のまま再現して味付けをしていないような感じでしたので、この傾向は初めてです。
いつも思うのですが、TFZはドライバが1個なのに振動部分の素材が良いせいかKZの多ドライバと比較しても個々の音の混ざりが感じられず非常にクリアに再現されてます。
また音の発生源が1個しかないので耳の負担が少ないせいか長時間聴いてても疲れが感じられません。

TFZ LIVE 1は聴いてて楽しく感じ、TFZ No.3が故障してからはKZ AS12を普段使いとしてたのですが、すっかりTFZ LIVE 1が普段使いとして定着してしまいました。

MSXで遊ぶ! Mega Flash ROM SCC (2021年版)

久しぶりにMega Flash ROM SCCを作ろうと思ってたところ、以前書いたエントリー(MSXで遊ぶ! Mega Flash ROM)ではリンク先が無くなっていたりと情報が古くなっているため、現在の情報で書き直します。

Mega Flash ROMの製作

用意するもの

まず必要なのはフラッシュメモリICです。この改造にはAM29F040Bの32ピンDIP型を使います。
型番はAM29F040B-90PD, AM29F040B-90PC, AM29F040B-90PIがありますが、数値部分は転送速度で120(AM29F040B-120PC等)でもかまいません。
サイズは4Mbit(512KBytes)です。
既に生産終了しているみたいで、大変入手困難です。

SCCのゲームカートリッジ。今回の例では「激突ペナントレース」を使います。

他に使えそうなゲームはSCC - Wikipediaを参考にすると、
F1スピリット(MSX)
王家の谷 エルギーザの封印(MSX1)
王家の谷 エルギーザの封印(MSX2)
クォース(MSX2)
グラディウス2(MSX)
激突ペナントレース(MSX2)
激突ペナントレース2(MSX2)
ゴーファーの野望 エピソードII(MSX)
沙羅曼蛇(MSX)
スペースマンボウ(MSX2)
メタルギア2 ソリッドスネーク(MSX2版)
です。

他に抵抗4.7kΩ 1個と 1回路1接点スイッチ 1個です。

制作手順

まず基板を取り出します。

この大きい方のICがSCCで、小さい方のICががマスクROMです。
このマスクROMを取ります。

ハンダ除去は、吸取り線や吸取り機で構いませんが、サンハヤト はんだシュッ太郎NEOを使うと画像のように非常に簡単に綺麗に半田を吸い取ることができます。

1、2、22、24、30、31ピンの足を広げて先端を切断します。
このピンは基板にはんだ付けしないようにしてください。

SCCとAM29F040Bを下の様に配線します。

AM29F040B SCC
1ピン 40ピン
2ピン 38ピン
24ピン 8ピン
30ピン 39ピン
31ピン 12ピン

少々複雑ですが、抵抗とスイッチを下の様に配線します。
 抵抗(4.7kΩ)の一方をVccへ接続
 AM29F040Bの22ピンを抵抗のもう一方の足&スイッチの足へ接続
 SCCの10ピンをスイッチの空いてる足へ接続
参考回路図


ケースに入れて、前に本家サイトにあったラベル(現在は入手不可)を印刷して仕上げてみました。
ちょっとスイッチの部分の加工が雑ですが。goot ホットナイフ HOT-60R使用

基板の画像を見ればわかると思いますが、スイッチを上にするとカートリッジを停止状態にできます。

メガROMのバックアップ

必ず所有しているROMのバックアップのみに限定してください。他人からの譲渡やネットからダウンロードしたROMのイメージファイルを使用した場合は違法コピーとなります。また、MSXのROMにあるかわかりませんが、コピープロテクトがされている場合、それを解除してバックアップしても違法コピーとなります。

ツールの準備

まず専用のMSX-DOS起動ディスクを作ると便利です。
MSX-DOS起動ディスクの作り方がわからない人は手を出さない方が良いです。
ROMをバックアップしてイメージファイルを作るには、似非職人工房・非公認出張所 (似非なページ)にあるバックアップツール 95年10月30日版(bu951030.lzh:6748bytes)を入手してください。(直DL)
このアーカイブの中にある"MGSAVE.COM"を使います。
作成したMega Flash ROMに書き込むには、MSX Cartridge Shopのページから[Flash] - [MegaFlashROM SCC+ SD]とクリックして表示されるページの下の方にあるLegacy versions:OPF 0.78を入手してください。(直DL)
このアーカイブの中にある"OPF.COM"を使います。

ここではグラディウスをバックアップしてみます。

ROMファイルの作成

ここで紹介する方法は少々強引な手法ですので、最悪の場合は本体やROMが故障してしまいます。すべて自己責任でお願います。
まず。MSX-DOSを起動します。

MSX-DOSを起動したらそのままROMをスロットに挿します。このときポーズ状態にすると良いようです。

無事にスロットに差し込むことができたらポーズを解除します。
このときに本体がフリーズしたり再起動したら失敗です。ROMを抜いてMSX-DOSの起動からやり直してください。
"MGSAVE.COM"を実行します。

MGSAVE <出力ファイル名> /S<スロット番号(数値2桁)>

ここでは出力ファイル名を"GRA.ROM"とします。

"GRA.ROM"の出力が成功しました。

Mega Flash ROMへの書き込み

一度電源を切り、Mega Flash ROMをスロットに挿してスイッチを停止状態にしてMSX-DOSを起動してください。
MSX-DOSが起動したら、スイッチを稼動状態にしてください。
"OPF.COM"コマンドを実行します。ROMバンクのタイプは自動的に判別してくれます。うまく書き込めない場合は明示的に指定してみてください。(OPFコマンドのマニュアルを参照してください。)

OPF <ROMファイル名>



書き込みが完了したら再起動してください。
無事に成功すると、ROMが起動します。

通常ROM(32KB以下)のバックアップについて

パッチワーク展示館(1号館)からNSTOOL.LZHを入手してください。(直DL)
アーカイブの中に"NSSAVE.COM"があります。
手順は同じで、"MGSAVE.COM"の代わりに、"NSSAVE.COM"を使用してください。
書き込みは"OPF.COM"でできます。

MacのM1移行は意外と早いと思う

知り合いで半年ほど前に今までの資産をそのまま使えるようにと Intel i7 のMacBook Proを買ったのですが早速後悔してる人がいます。
他にもM1かIntelで迷ってる人がいると思うので、過去の経験を中心に書いていきます。

私が一番初めにMacを買ったのは故スティーブ・ジョブズがAppleに戻ってきて発売した Power Macintosh G3 (B&W)でした。
この頃はただの憧れで買ったのですが使い慣れたWindowsの方ばかり使ってしまい、ただのおもちゃでした。
MacOSでVBのようなプログラミングができるREALbasicを購入していつものパズルゲーム等を作ったりもしてました。
結局2年ほどで後継機も買うことなく手放してしまいました。

久しぶりにMacを買ったのは Mac Mini が発売された時でした。
当時余ったパーツで作ったLinux機を作っていたのですが、OSXはBSD系ということもあり置き換えができるのとデザインが良く場所を取らないので飛びついてしまいました。
日本語のソフトも結構出てきた時なので普通のPCとしてもそこそこ使用してました。
1年ほど経過したときにCPUがIntelに変更になってしまいました。
当初は急激な移行はあるわけが無いと思っているとどんどんソフトがIntelにネイティブに対応していき、OSもIntelでないと使えない機能等も出てきました。
2年もするとIntelのみ対応のソフトも増えてPowerPC Macでは使いにくくなり、またMacから離れてしまいました。

その後はiPhoneOS2の頃にiPhoneSDKが公開された時にMacbookProを購入し、それ以来Macも持ち続けています。
このように過去の経験からM1への移行も早いと思います。
すでに初めのM1 Mac発売から1年が経とうとしていますが、来年には多くの有名ソフトもネイティブ対応し逆にIntel Macでは使いにくい点も増えてくると思います。

iPadを買いに行ったらProになって帰ってきました

そろそろ老眼が入ってきてiPad miniが厳しくなってきたので、発売したばかりのiPadを買いに行きました。
今回はネットで注文ではなく、直接家電量販店での購入です。
店頭に並べられた実物を見るとつい他のものと比較してしまい、iPadはホームボタンがある関係だと思いますが、ディスプレイ上下の余白が気になってしまいました。

そこでターゲットをiPad Airにしたのですが、やっぱりiPad pro(11インチ)も気になってしまいました。
予定してた256GBモデルの場合、iPad AiriPad pro(11インチ)の差は約2万円。
Webと電子書籍や動画サービスを見る程度の用途が90%以上なのでAirで十分なのですが、A14とM1では勝手な判断で3世代分の違いがあり3年長く使えると判断して、結局Proにしてしまいました。
今までのAシリーズでは無くてM1を搭載したことはインパクトありますね。

iPad Proと現在所有しているiPad mini 5とiPhone11 proを比較して感じたことを書きます。

使用しているチップは、iPad ProはM1、iPad mini 5はA12、iPhone11 proはA13です。
普段使用している環境のiOS(iPadOS)自体のレスポンスは元々良好なので、差は感じません。iPad mini 5でも特に引っ掛かるようなこともなくスムーズに動作してます。

アプリの方も普段よく使う、Safari、Kindle、Dマガジン、Youtube、Amazon Prime、Netflix、Huluのようなウェブや電子書籍、動画サービス等も特に変わりないです。

いくつかゲームを試してみましたが、PCのような特に高性能機種をターゲットにしたゲームがあるわけではないのでA12の機種でも大抵は快適に動作します。
1つだけ違いがわかるあるゲームを見つけました。Sid Meier's Civilization VIです。
シヴィライゼーションシリーズは好きで初代から発売されると必ず遊ぶゲームです。
VIもPCで遊んでたのですが、iOS版がリリースされたときは手元で気軽にできると思いすぐに購入しました。
ところがあまりの動作の遅さにすぐに遊ばなくなりました。発売当時はiPhone8とiPad mini 2だったと思います。
iPhone11 proやiPad mini 5に変えた後も試しましたが、PCの速度に慣れてるせいか、全然納得できませんでした。
iPad Proで試してみるとM1パワーでPC(Ryzen7+GeForce2060)と同じ感覚で遊べるようになりました。
おかげで数か月ぶりに連日遊んでます。

やっぱり今までのAシリーズでは無くてM1を搭載したことはインパクトありますね。

よく週刊アスキーを読んでるのですが、最近は記事の文字を読むときiPad miniでは拡大しながら読んでました。それがそのまま読めるようになり、11インチの画面にしたことは正解だと思いました。

発色は確かにきれいです。コントラストも高いのでiPad miniと比較すると色がはっきりとしてます。iPhone11 proと比較するとあまりわかりません。
これは発色というより画面サイズの差の方が大きいですが、動画サービスは見やすくなり長時間見ても疲れなくなりました。
内蔵スピーカーの本質が結構良いです。iPad miniやiPhone11 proはどうしても低音や高音が弱く音が軽く感じますが、iPad Proは違和感無く聞こえます。普段あまりボリュームを上げてませんが、普通のテレビと同じ感覚で聴くことができます。

iPadは初代→iPad mini 2→ipad mini 5→iPad Proと今回の買い替え以外は比較的長く使用する機種でした。
iPhoneは色々な機能も楽しみにしているので2年毎に買い替えてる(iPhone13 Proも予約済み)のですが、iPadは特別な機能はあまり気にしていないので処理速度で判断してます。

結局は長く使うことやスピーカー等の普通に使う場合に地味に良かった点も合わせて、iPad Proを選んで良かったと思ってます。

レトロゲームに最適なS端子対応アップスキャンコンバータ AREA UP EMPIRE2

S端子とコンポジット入力が接続できる接続するアップスキャンコンバータとしてデスクトップ用のPCモニタにIOデータのVA BOX2をD-SUBで接続しています。このVA BOX2は結構画質も良く、他に代替環境も無く10年以上使用してます。

今後の環境を考えてやHDMIしかないモニタやテレビに接続するため、以前は電波新聞社のFRAMEMEISTERを使用していました。画質は高品質なのですが周波数スキャンして表示するまでの時間が長く、MSXのロゴやメガドライブではSEGAのロゴの後のタイミングで画面が切り替わるのが不満でした。他にこの不満点を書いてるレビューをあまり見かけないので、何か設定があるのかもしれません。
高画質を売りにして結構絶賛しているレビューも多いのですが、VA BOX2と大差無いです。それほどVA BOX2は優秀です。現在は中古で2,000円前後で手に入るので、D-SUBで接続する環境がある場合は今でもお勧めできます。
FRAMEMEISTERは販売が終了する前に購入したので普通の価格で手に入れることができ、手放す時は販売が終了した後で1.5倍くらいの価格で売れたので、これはこれで得をしました。
その後ノーブランド(中国製)のものに手をしては画質が悪かったりアスペクト比を4:3にできなかったりとなかなか満足できるものはなく、結局VA BOX2を使用し続けていました。

今回またテレビに接続したいと思い良いものを探したところ、AREA UP EMPIRE2 という結構評判の良いものがあったので購入してみました。価格は8,000円前後です。

FRAMEMEISTERはもう所有していないため明確は比較はできませんが、他の方のレビューや比較動画を見る限り色合いの違いがあるものの、FRAMEMEISTERと大差無い画質で出力されるようです。VA BOX2とも同等と言えます。

AREA UP EMPIRE2 の出力を1080pのモニタで表示したものをカメラで直撮りしてみました。
MSXの80文字のモードでもしっかり字が判別します。
色も滲むことはなく、白ははっきり白とわかります。
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参考に同じモニタでVA BOX2で表示したものです。
f:id:uosoft:20210921213152j:plain

写真で見ると拡大されたように見えるので違いが判りますが、実際に見るとほとんど違いが判りません。
若干VA BOX2の方が線が太くなってるように見えますが、ノイズリダクションやシャープネスの設定で調整することができると思います。

KZ ZSTX 私的レビュー

久しぶりに低価格のイヤホンで遊ぼうと思い色々と物色してたのですが、中華イヤホンに買い漁る切っ掛けとなったKZ ZSTの後継機のKZ ZSTXを買いました。

Aliexpressのセールで約1,500円でしたが、Amazonでは2,500円前後で販売されてます。

まず箱出し一発目の印象は、やけに低音が強く全体的に音が籠ってる印象でした。
いつも通り一晩エージングをしたところ、籠りはなくなり低音が目立つこともなくバランスが良くなりました。
やはりKZは始めのエージング効果はあると思います。

ドライバは1BA+1DDで、低音寄りのドンシャリ型ですね。
あえて重低音を居徴してるような強さはありません。

すでにKZ ZSTは手放しているので正確なことは言えませんが、記憶の中での印象では似てると思いました。
現在所有しているイヤホンの中では最安値なので、他と比較すると高音に伸びが感じられず弱い感じがしたりとやはり価格並みと思ってしまうのですが、
家に転がっていたiPhone6か7に付属してたイヤホンや他のスマホに付属して多様ないわゆるごく普通のイヤホンと比較すると、全体的にクリアで解像度も高く細かい音もよく聴こえるので、価格以上の性能は間違いなくあると思います。

他のイヤホンがあるので音楽を聴くときのメインにはなりませんが、この低価格帯のイヤホンを探す場合はお勧めできるものだと思います