電子趣味の部屋

電子系のガジェットやアプリ開発等の趣味の話題を書いてます

NICEHCK EB2S 私的レビュー

手元に置いておいて気軽に使えるインナーイヤー型のイヤホンとしてNiceHCK EB2を長年使用してたのですが、Aliexpressのメッセージでストアクーポンをもらったので新しくしました。

Amazonでも販売してます。

NICEHCK EB2S

全体的には旧製品のNICEHCK EB2とそんなに差は無いような気がします。
正直なところ、差が分からないくらいです。

15.4mmと割と大型のドライバのせいか、低音もしっかりしてます。インナーイヤー型のイヤホンは低音が弱くなりがちですが、この機種はしっかりと迫力のある音を聴かせてくれます。
音の傾向は典型的なドンシャリ型で、やや低音寄りです。
多ドライバのカナル型イヤホンには劣りますが、音の分離も良好です。
低価格の多ドライバのKZ ZSTと比較しても分離感や解像度も高く感じます。

インナーイヤー型は解放感があり気持ち的にも楽に感じます。
遮音性は低く音漏れが気になるので室内専用にしてます。
落ち着いて音楽を聴くときはカナル型の別のイヤホンを使うとして、サブとして手軽に使えるインナーイヤー型のイヤホンが欲しいときは価格的にもちょうど良い機種だと思います。

Beelink GTR9 Pro (AMD Ryzen AI Max+ 395 RAM128GB)が到着しました

Beelink GTR9 Pro (AMD Ryzen AI Max+ 395 RAM128GB)が到着しました。

現在所有しているPCで一番高価なものになってしまいました。$1,985.00(305,998円)
さらにDHLから輸入消費税と立替納税手数料で3,580円請求されました。

主な目的はLLMのモデルgpt-oss-120bを使用することです。
現状gpt-oss-120bを動作させることができる機種で一般に入手できるものは他のメーカーも含めて30万円程度のAMD Ryzen AI Max+ 395 RAM128GBの機種か50万円以上のMacしかない状況なので、これでも安い方です。

主な仕様は過去記事の最後の方に書いてありますので、参照してください。
blog-e.uosoft.net

CPUはAMD Ryzen AI Max+ 395で16コア32スレッドです。

メインメモリは128GBあり、ここからVRAMに割り当てます。
VRAMの容量は64GBと96GBを選択でき、デフォルトは96GBです。

性能も目安として3DMarkのTime Spyを実際に実行してみました。

この数値はGeForce RTX 4060搭載のゲーミングノートPCを超えてます。
blog-e.uosoft.net

目的のLM Studioでgpt-oss-120bを実行してみました。

プロンプトに「生成AIって何?」と入力した結果ですが、32.89token/s出ました。
VRAM使用量は61GBでしたので、割り当ても64GBにしてみたら25token/sまで落ちました。どうも余裕があった方が良さそうです。

gpt-oss-20bでも試してみたところ、こちらは61.51token/sでした。

気になる消費電力ですが、アイドル時は25W前後、通常作業時は40~60W、3Dゲームをすると120W以上、LLMやベンチマーク実行時は160Wでした。
ミニPCとしては結構電気を食うイメージで、ゲーミングノートPCをTurboモードで動作させてる感じです。

これではちょっと多いなと思い、動作モードの変更ができないかBIOSの設定を見てみました。

デフォルトはバランスモードで、他にはパフォーマンスモードでした。
ECO Modeの設定をEnabledにしてみました。

CPUのTDPを45Wに制限するようです。
これで消費電力がアイドル時は20W前後、通常作業時は20~40W、3DゲームやLLMやベンチマーク実行時は100W前後になりました。
Web上でこのブログを書いてる最中で27W前後です。
これで普段使用しているゲーミングノートPCのサイレントモードと同等になりました。
気になるパフォーマンスですが、3DMarkのTime Spyの結果

60Wも減少しているのに思ったより低下は少なく、普段使用しているゲーミングノートPCのサイレントモードより高い結果となりました。
gpt-oss-120bの実行も31.37token/sとほとんど低下してません。

静音性も高く、160Wの高負荷時でもゲーミングノートPCのサイレントモードの高負荷時より静かです。

不明な点がありまして、電源OFFの状態でも5Wの電力が流れてます。
電源OFF時でもUSBに電力が流れているのでこのコントローラ関係が消費してると思われますが、BIOSの設定でOFFにできるか探してみましたが、不明のままでした。
使用してないときに無駄な電力が気になるので、手元にスイッチのある延長電源ケーブルを注文しました。

また欠点として、前面にUSB-Cが1つしかありません。まだUSB-CもUSB-Aもそこそこ使用し、同時に2個以上を接続することもあるので不便に感じます。
USBの延長ケーブルか、簡単なUSBハブを用意して裏面にあるUSB端子も有効活用しようと考えてます。
https://www.bee-link.com/products/beelink-gtr9-pro-amd-ryzen-ai-max-395

GMKTEK EVO-X2は騒音の問題で躊躇しましたが、Beelink GTR9 Proにして良かったと思います。
自宅サーバ用途で考えてましたが、3Dゲームも快適で気に入ったのでメイン機として使うことにしました。
次にメイン機を変えた時はこちらを自宅サーバにしようと思ってます。

Bluetooth+USB無線接続のコンパクトなキーボード・マウス

実験用PCやRaspberry PiやMiSTer FPGA等を使用する際に汎用キーボード・マウスとしてロジクールのMK245を使用してました。
もう5年以上使用して飽きてきたのと、常時使用するものではないのでもっとコンパクトなものが欲しいと思い探してたところ良いものが見つかり購入してみました。

今回購入したものは、 Omikamo Bluetooth キーボード 折りたたみ マウスセット 日本語配列 です。

キーボード配列やキーのサイズは、ノートPCにありがちな標準的なものです。コンパクトキーボードにありがちな変則的な入力はありません。
テンキーが付いてるのもレトロPCのエミュレータを使用するときに便利です。

折りたたむとこんな感じです。

キーボードは2.4G(USB無線)とBluetooth3個ペアリングでき、独立したキーで切り替えができます。

マウスも特に特徴は無い標準的なものです。動きが悪いとかボタンの反応が悪いとかは無く快適です。

マウスは2.4G(USB無線)とBluetooth2個ペアリングでき、裏側にあるボタンで切り替えができます。
2.4G(USB無線)のトングルはキーボード・マウス両方の受信を兼ねていて1個です。マウスに収納できます。

まだ1か月ほどしか使用していないので耐久性はわかりませんが、2.4G(USB無線)とBluetoothも特に切れたり反応が悪くなることも無く快適です。
よく使う機器はBluetoothでペアリングして、2.4G(USB無線)は汎用的に使えるのでより便利になりました。
よりコンパクトになったので、収納場所にも困らなくなりました。

Beelink GTR9 Pro (AMD Ryzen AI Max+ 395 RAM128GB) 注文しました

最近発売が発表されたBeelink GTR9 Proを注文しました。

Beelink GTR9 Pro AMD Ryzen™ AI Max+ 395 Processorwww.bee-link.com

元々GMKtec EVO-X2が欲しいと思ってたのですが、価格の面と意外とファンがうるさいということなので悩んでましたが、gpt-oss-120bがLM Studioで20token/s以上で動くらしいので欲しいと思ってました。
いざ購入しようとすると、gpt-oss-120bがリリースされて以降AmazonでもAliexpressでもRAM128GBのモデルが軒並み売り切れ状態で、世界中の人が同じようなことを思ってたみたいです。

そこでBeelink GTR9 Proが発表されて冷却や騒音対策にもこだわってるようなので、すぐに飛びついてしまいました。

現在は先行販売中で35日以内に発送ということなので、届くのは来月になりそうです。

blog-e.uosoft.net


用途としてメイン機でも十分なスペックですが、現在のメイン機(ASUS TUF Gaming A15)は現在でも不自由ではなく環境も出来上がっていてむしろ気に入ってる方なので、そのままメイン機として使い続けようと思ってます。
GPUも性能的には同等でゲーム目的なら差はないと思いますが、TensorflowやPytorch等のプログラミング関連は環境を準備する手順も含めてまだnVidiaの方が優位だと思います。
またBeelink GTR9 Proは前面にUSB TypeAの端子もないので、普段使いとしては使いにくいかなと思いました。

そこで、サーバとして使用と考えてます。
NASと仮想サーバのホストとして使用している現在の自宅サーバの環境をそのまま移行して、さらに常時LLMのAPIにアクセスできるようなサーバを想定してます。
またCPUのスレッドの多さ(16コア32スレッド)を生かしてさら仮想環境を増やすことも考えてます。
Steamのストリーミングサーバとしても試してみたいです。

LLMやサーバの用途以外にこれだけのメモリが必要な用途が思いつかないので、普段使いやゲーム用途にはオーバースペックだと思います。
特にゲームが目的ならば同じ予算内でもRTX5070のゲーミングPCが買えるので、そちらの方がゲーミング性能も高くて良いと思います。
消費電力を気にしないのであれば、デスクトップにすればより高性能なものにできます。

この機種を含めてRyzen AI Max+ 395 RAM128GBの機種は特殊な目的が無ければ意味のない性能の機種だと思いますが、LLMが目的ならば価格も含めて普通に入手できるものはこれ以外無いと思います。
またスレッド数とRAMの多さで、家庭内仮想環境のホストサーバにも最適だと思います。

最後にBeelink GTR9 Proのスペックはこんな感じです。

CPU
AMD Ryzen™ AI Max+ 395
Max Turbo Frequency 5.1 GHz (16C/32T)
64 MB L3 Cache

GPU
AMD Radeon 8060S Graphics 40CUs

Memory
LPDDR5X 8000MT/s
128GB (16GB*8)

Storage
Dual M.2 2280 PCle4.0 X4
Max 8TB
Option: 2TB(2TB*1)

Quad Display
DP2.1 8k 60Hz*1
HDMI 2.1 8K 60Hz*1
USB4 (40Gbps/DP1.4)*2

Color
Frost Silver

Dimensions
180x180x90.8mm (Without Rubber Feet)

Wireless Network
WiFi7
Bluetooth 5.4 (MT7925 Wireless Card)

Adapter
Input 100-240V~; 50-60Hz, 3.5A

Operating System
Windows 11 Pro

Warranty & Service
One-year Warranty

Additional Functions
AI Server Cluster, AI Voice Interaction, Built-in Power Supply, Auto Power-On

MiSTer FPGA 手に入れました。(無線LAN設定メモ)

MiSTer FPGA はFPGAでレトロPCやゲーム機、アーケードゲームを再現することを目的としたオープンプロジェクトです。
メインボードして、Intel(ALTERA) Cyclone Vを搭載したDE10-Nano開発キットを使用するのですが、このボード自体高価で4万円以上し、MiSTer FPGAの周辺機器を一通り揃えると6万以上してました。
中国ブランドのQMTechからオプションだったRTCと128MBのSDRAMも搭載された安価な互換ボードが登場し、3万円以下でも購入できるようになりました。
この互換ボードを使用した製品をAliexpressで購入しました。

販売ページ
https://ja.aliexpress.com/item/1005009534250913.html
購入時は送料無料で27,857円でした。

一通りコアがインストールされた32GBのMicroSDカードが付属されてました。(ゲームデータやBIOSは入ってないです)
もっと大容量にしたくて、128GBのMicroSDカードにSDカードインストーラーを使用してMiSTer FPGAをインストールして各種コアの入ったフォルダやgamesフォルダ等をコピーしました。

個々のコアの設定の説明は今回はしませんが、無線LANの設定をしたのでメモ代わりに書いておきます。
ファイルのコピーもscpでできるので便利です。
使用できるUSBの無線アダプタは限られてるようで、使用できるものは公式ドキュメントに書かれています。
WiFi - MiSTer FPGA Documentation
このうちAmazonで見つけたものを使用しました。
TP-Link AC600

はじめは有線LANでsshで接続して無線LANの設定をします。
IPアドレスはMiSTer FPGAの設定画面で確認できます。
sshログイン時のユーザは"root"、パスワードは"1"です。

cd /media/fat/linux/
cp _wpa_supplicant.conf wpa_supplicant.conf

wpa_supplicant.confを編集します。
countryとssidとpskを変更してください。

ctrl_interface=/run/wpa_supplicant
update_config=1
country=JP

network={
        ssid="無線アクセスポイントのSSID"
        psk="パスワード"
}

ネットワークに接続するとNTPで日時も同期されるので、タイムゾーンも変更します。

cp /usr/share/zoneinfo/Japan /media/fat/linux/timezone

ここで再起動します。

8Bitdo アーケードスティックのレバー&ボタン交換

以前の記事で 8Bitdo アーケードスティック for Switch & Windowsのレバーを三和電子のJLF-TP-8YT-SKへ交換しましたが、ボタンも同じ三和電子のOBSF-30へ交換しました。
以下、元のレバーやボタンはノーマルと言います。
三和電子のボタンはノーマルと比較するとレバーと同じように静かになりました。
押した感触はノーマルとあまり違いが判らなかったため、レバーと同様に音を気にしなければノーマルも割と良いものだと思います。


8Bitdo Bluetooth アーケードスティック for Switch & Windows

今回はセイミツ工業の物も気になり、試してみました。
最近のアーケードゲームは三和電子が採用されてるものが多いですが、以前(特にアーケード初期)はセイミツ工業の物が多く採用されていたそうです。
今回購入したのはレバー(LS-32-01-SE)ボタン(PS-14-K)です。
三和電子と比較すると、レバーもボタンも少し固めで音も大きいです。
ボタンは何となく昔のアーケードゲームの記憶が蘇る形状や感触でした。
レバーは遊びも少なく、反応が早いです。
シューティングゲームの場合、セイミツ工業の方が弾を避けやすいと思いました。正確な差はわかりませんが、感覚的にシビアな時に当たることが減った気がします。
ストリートファイター6の時にたまに意図しない方向に入力することがありました。下で防御した後に横に入れて攻撃したいときに間に斜め下が入ることがありました。これは機械的に不具合があるわけではなく、自分の操作の癖で斜めが押されてるのだと思います。三和電子の方は遊びがあるので気づかなかっただけだと思います。
操作に慣れたらレスポンスが早い分セイミツ工業の方が素早く入力できると思います。
よく格闘ゲームは三和電子で、シューティングゲームはセイミツ工業と言われてるようですが、実際に使ってみると納得できました。

普段使いは三和電子の方が好みなのですが、セイミツ工業も捨てがたくコントローラをもう1台欲しいと思い、結局同じものをもう1台購入してしまいました。
初めは筐体のみとか他のメーカーにしようと思ってたのですが、機能(特に接続方式)と価格で8Bitdo Bluetooth アーケードスティック for Switch & Windows一択になってしまいました。

上が三和電子の部品の物で下がセイミツ工業の部品の物です。
少し色を変えてみました。

三和電子の方はメイン機としてそのまま使うとして、セイミツ工業の方は今後他の物に交換したり遊び用で使いたいと思います。

8Bitdo アーケードスティックのレバー交換

先日購入した 8Bitdo アーケードスティック for Switch & Windows ですが、ストリートファーター6とかで下段防御の後に横のレバーを押しながら攻撃しようとしたときに稀に斜め下に入ってしまうことがありまして、レバー+8角形ガイドに交換することにしました。

今回の改造はSwitch & Windows用です。
同じ8Bitdo アーケードスティックでも他機種用の物は配線が違うものがあるようです。

今回購入したのは、アーケード筐体でも良く採用されている三和電子のJLF-TP-8YT-SKと純正ではないようですが、対応する8角形ガイド接続ケーブル(JST XH 5pin)です。

筐体は爪も無く、裏蓋のネジ6本で簡単に外すことができます。
内部は下の写真の様になりますので、レバーの部分を外します。


これをそのまま交換して、接続ケーブルを写真のように接続します。

ケーブルはコネクタの基板の内側から詰めでそのまま接続できます。
ケーブル側のコネクタの左側の詰めが引っ掛かるので、除去しました。
ケーブルのコネクタの向きは下の写真を参考にしてください

再び筐体を閉じて完成です。作業自体は簡単でした。

交換してみての感想ですが、レバーが少し硬く(重く)なりゲーセンはこんな感じだったなって思い出しました。
特に今回は静音の物ではなかったのですが、元のレバーよりカチカチ音がj若干静かになりました。
8角形ガイドのおかげで誤入力も無くなり、快適になりました。

交換して気が付いたのですが、元のレバーのガイドの固定する仕組みが三和電子のレバーと同じようです。

試しに三和電子のレバーから外した四角形ガイドを着けてみたらそのまま装着できました。

元のレバーも悪いものでは無いので、8角形にしたいのであればガイドの交換だけでも良さそうです。