電子趣味の部屋

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おすすめのiPhoneアプリ開発関連本 2009年7月20日版

以前のエントリーで当時所有していた4冊の紹介をしましたが、所有する本が増えたり、他にもiPhoneアプリを開発している人の間で評価の高い本があるので紹介します。
※一部所有していない本もありますが、友人に借りたりして一度は目を通してます。個人的な印象から良いものだけ紹介します。

詳解Objective-C 2.0


Objective-Cのバイブル的な本です。
実はこの本はiPhoneアプリを作ろうとする前にMacのアプリを作ろうとして買いました。Objective-Cも初めてだったのですが、これ1冊あれば言語的には事足ります。ただ淡々とObjective-Cの文法や仕様を解説していますが、初心者向けの本によくある余計なサンプルアプリを作りながら習得するページはは無くてすっきりまとめられています。全く開発言語が初めての人は難解な本かもしれませんが、C言語がわかるならObjective-Cの仕様が網羅されているので、最適な1冊だと思います。

たのしいCocoaプログラミング


この本もMacのアプリを作ろうとしていた時に購入しました。Interface Builderの使い方がわからなくて探してた時に見つけました。
iPhoneフレームワークCocoaフレームワークのサブセット版です。アプリ開発の手法はMacの開発と同じ手法なので、Macの開発関連の知識がそのまま役に立ちます。
こちらもObjective-Cの解説がありますが、少しだけです。Xcodeアプリ開発の手順が一通り解説されていて読みやすい本です。後半はCocoaフレームワークの主要なクラスを淡々と解説しています。
こちらも余計なサンプルアプリを作りながら習得するページはありません。この本も題名のイメージに反して初心者には難しそうです。

iPhone SDK デベロッパーズクックブック


発売当初から安定した評判の本です。ユースケース毎に解説されているので、普段手元に置いていることが多いです。翻訳本なので、少々読みにくい部分はありますが、オライリーシリーズの本よりは読みやすいです。

基礎からのiPhone SDK


iPhone SDK デベロッパーズクックブックと似た雰囲気の表紙の本で、買いそろえている人も多いと思います。内容的には、"基礎からの"と言いながら、デベロッパーズクックブックと同等のレベルです。こちらは日本人が書いているので、読みやすいです。デベロッパーズクックブックとはまた違う観点から書いているので、2冊揃えるのが良いでしょう。

はじめてのiPhoneプログラミング


6/27に発売されたばかりですが、iPhone開発関連で1番売れている本です。Appleのプログラミングガイドをもっと読みやすくした本で、基本の細かい説明もあり、これから始める人には評判が良いです。特にサンプルプログラムを読んでいくようなタイプの覚え方をする人はピッタリでしょう。

iPhone SDKの教科書―Cocoa Touchプログラミング、最初の一歩


こちらもこれから始める人には評判が良いです。売り切れ店が続出しています。InterfaceBuilderのことも説明しており、総合的にバランスの取れている内容だと思います。

iPhone SDK プログラミング大全


私がiPhoneのアプリをやろうと思い始めた頃には、iPhone向けの本が無く、ネットにも情報が無い状態でした。なんとかアップルのページにある英語のドキュメントを読みながら始めてた状態です。
そんな状況の中、初めての日本語の本が発売すると言うことなので、内容も見ずに買ってしまいました。期待はそんなに裏切られてはいません。
ページ数はそんなに多くないのですが、文章は読みやすく、全体的に押さえる所は押さえています。一番始めに読む本ではベストだと思います。

ユメみるiPhone ―クリエイターのためのiPhone SDKプログラミング


表紙はポップな印象を受けますが、中身は意外と普通です。iPhone SDK プログラミング大全と同じような内容で、気軽に読める本だと思います。

OpenGLプログラミングガイド


OpenGL策定委員会編集の公式ガイドです。
iPhoneで使えるOpenGL ESではないのですが、OpenGLの一通りのことが書いてあります。基本はOpenGLとESは共通なのですが、この本通りにコードを書いてコンパイルエラーが出た場合は、、素直にESではない機能と考えましょう。
基本的にGLUTを使わない場合はほとんど一緒です。
OpenGLの世界ではバイブル的な扱いで赤本と呼ばれています。ちなみに英語でもRed Bookと呼ばれています。
少々高額ですが、ぜひ持っておくと良いでしょう。ネットで何時間もかけて調べてたことがすぐにわかります。

OpenGLの神髄


こちらもOpenGLの本なのですが、一通りの機能を凝縮したような内容で、1つ1つの機能の細かいことは書かれてませんが、初めに読む本では良いと思います。
私はこれでOpenGLを使い始めることができました。
ちなみに、ESではglBegin()〜glEnd()の様な使い方はできません。頂点座標の配列を用意して、glDrawArrays()でポリゴンを置く様な使い方をします。

OpenES2.0 Programming Guide


本題のOpenGL ESの本です。残念ながら英語です。ESに関しての日本語の本はありませんでした。(見つけることができませんでした。)
技術資料なんで、変な言い回しは無く、読みやすいです。
この本も公式ガイドでESの世界ではバイブル的な存在で、青本(Blue Book)と呼ばれています。
iPhone 3GSで実装されたOpenGL ES 2.0の本ですが、1.0、1.1のことも書かれていて、2.0からの機能はちゃんと2.0でしか使えないと書かれています。

総括

個人的に常に手元に置きたい本は"iPhone SDK デベロッパーズクックブック"と"基礎からのiPhone SDK"、あとOpenGL関連で"OpenGLプログラミングガイド"と"OpenES2.0 Programming Guide"です。
慣れてくるとAppleのドキュメントやXcodeから呼べるリファレンスもあるので、この4冊があれば困ることは無いでしょう。
これでも足りないときは、大抵ネットを検索すれば見つけることができます。

基礎からのiPhone SDK

基礎からのiPhone SDK

iPhone デベロッパーズ クックブック

iPhone デベロッパーズ クックブック

OpenGLプログラミングガイド 原著第5版

OpenGLプログラミングガイド 原著第5版

OpenGL® ES 2.0 Programming Guide

OpenGL® ES 2.0 Programming Guide