最近PS5やXBOX Series X/Sが買えないからと言ってゲーミングPCを勧めるブログやYoutubeを見ますが、個人的に違和感があります。
自分自身がPCでゲームをすることを辞めた方なので、いくつかのポイントについて反論したいと思います。
自作PCをやめてミニPC Minisforum HM90 にしました - 電子趣味の部屋
価格
まず価格が全く違います。
予算が多ければ多いほど高性能になるのは当たり前のことです。
所有していた自作PCのスペックはRyzen 7 3700X+GeForce GTR2060の構成でカタログスペック上はPS5とほぼ同等です。
これと同等のPCは今でも15万円前後します。
6万円前後で用意できる構成でないと比較対象にならないと思います。
最適化
汎用的に動作させようというPC向けのプログラムより、スペックが固定されているゲーム機向けのプログラムの方が最適化されていることの方が多いです。
OSもWindowsよりゲーム機用にカスタマイズされたOSの方がオーバーヘッドとなる部分が少ないです。
いくつかPC用とPS4用の同じゲームをしたことがありますが、PCで快適に動作させようと設定してもスペックが劣るはずのPS4の方が高画質、高フレームレートの場合が多いです。
バトルフィールド2042はまずPCで遊んでたのですが、XBOX Series X後はXBOXで遊んでます。カタログスペック上ではほぼ同等なのですが、PCではどう頑張ってもXBOXと同等の画質では快適に動作させることができないです。
静音性
最近は静音が売りのデスクトップPCが多いですが、GPUを別に用意する構成はグラフィックボードに付いてるファンがある限り結構うるさいです。
静音性にはこだわっていまして、自作PCは結構パーツも静音性に優れたものを選択してたのですが、普通に買える範囲ではXBOXやPS5に勝てません。
ヒートシンクやヒートパイプを自作しない限りまずゲーム機に静音性では勝てません。
汎用性
ゲーミングPCはWindows PCなのでゲーム以外にも色々できると言って勧めてる場合も多いですが、普段からファンの騒音であまり使用する気にはなれずに、ゲーム以外の作業はノートPCで行っていました。
ノートPCでは厳しい作業をしかたなくデスクトップPCで行ってた感じです。
このブログを読んでくれてる方にはわかると思いますが、省電力マニアでして結構消費電力に気を使ってました。
Ryzen 7 3700X+GeForce GTR2060+ごく普通のマザーボード+DDR4 3200 32GB+SSD NVME 1TB + 2.5インチHDD 2TBの構成でアイドル時でも60Wでした。普段の使用時で100W、ゲーム時に最大200Wを超えてました。
この点も気になってたポイントです。
ゲームの多さ
ゲームの数は確かにPCの方が多いですが、大抵のビッグタイトルはPS5やXBOXでも発売されてます。
前述したとおり、次世代機と同等のスペックの中途半端なゲーミングPCよりゲーム機で遊んだほうが快適です。
PCでしかできないゲームはインディーズゲームが多いです。
これは既にPCを所有してることが前提ですが、インディーズゲームはそこまで高スペックが必要なゲームは少なく、Ryzen3000番台以降のAPU内蔵のGPUで大抵動作してしまいます。
唯一心残りがありまして。X4というPCでしか発売されてないゲームがあるのですが、これはRyzen4900Hでも厳しく遊べなくなってしまいました。
このようにいくつかポイントを書きましたが、特に価格の点で違和感があると思います。
次世代ゲーム機と同等スペックが6万円前後で買えるようになると、ようやく話ができることだと思います。