今までゲーミングノートPCをサブ機として使用してましたが、バッテリーの持ちが悪く通常使用で2時間、ゲームをすると1時間ちょっとしか持ちませんでした。
やはりこれではリビング等で使うPCとしては使いにくいので、外付けGPUでは無い普通のAPU搭載の機種に変えることにしました。
でもゲームはある程度できるようにしたいと思い、GPU部分の強いPCで検討したところ、Ryzen AI 9 HX 370搭載の ASUS Vivobook S 14 (M5406WA) にしました。
まず本体の特徴は1.39 cmとMacbook AIrと比較しても大差ない薄さなのに、USB TypeA*2、TypeC、USB4、HDMI、MicroSDカードリーダ、オーディオコンボジャックとインターフェイスが豊富です。
画面もOLEDで発色は文句無いです。解像度は2,880×1,800と非常に細かいですが、Windowsのスケーリング設定はデフォルトで2倍に設定されてました。
フレームレートは120Hz対応です。
キーボードやタッチパッドも使いやすいです。コストパフォーマンス重視の機種とは違います。
いつも思うのですが、キーボードは低価格の機種でも普通に使えるものは多いと思うのですが、タッチパッドの質は結構変わると思います。
今回のグレードの機種にもなると、タッチパッドも使いやすく、Macbookと同等の使用感があると思いました。
キーボードのバックライトの色もフルカラーでカスタマイズ可能です。
過去の記事を読んでる方はわかると思うのですが、個人的にこの手の光るものが好きで、今回も色が徐々に変化するレインボーにしました。単色やバックライトOFFの設定も可能です。
電源は90Wのtype-cに接続するアダプタが付属されてます。
100WのPD充電器でも使用できました。65WのPD充電器では「低速の充電ケーブル」と警告が出ますが、使用することはできます。
搭載されているAPUの AMD Ryzen AI 9 HX 370 ですが、現在ノート用PCでは最強だと思います。
CPUコアはZen5コアが4個+3次キャッシュの容量が少ないZen5cコアが8個で合計12コア24スレッドで動作します。
タスクマネージャを眺めてるだけでも楽しいです。
Zen5コアとZen5cコアの違いですが、IntelのPコアとEコアの別アーキテクチャのコアの組み合わせと違い、同じアーキテクチャで性能の違うコアを組み合わせたようです。
Zen5コアは最大クロック5.1GHz、L3キャッシュ4MBに対してZen5cコアは最大クロック3.3GHz、L3キャッシュ1MBのようです。
NPUは最大50TOPSでAPU内蔵では最強の部類ですが、まだCopilotに対応してないので実力はわかりませんが、AMD Ryzen AI Softwareで何かできないか調べてみようと思います。
メモリはLPDDR5X-7500MHzの超高速なメモリが32GB(8GBx4)がマザーボードに直付けされてます。拡張はできません。VRAMは8GBまで割り当てることができます。
内蔵グラフィックスはRadeon M890です。グラフィックコアが16個で超高速メモリと組み合わせることにより、Geforce GTX1650並みの性能になってます。
実際に3DMarkのTime Spyで各種動作モード別にベンチマークを試してみました。
ウィスパーモード.
実際にGeforce GTX1650のベンチマークと比較しても完全に超えてます。
Google Search
グラフィックスのスコア部分だけ見ても、Geforce GTX1650(LAPTOPではないデスクトップ用)が3500前後に対し、スタンダードモード以上で動作した場合は3600以上出てました。
これだけの性能が90W以下で出せるのは素直にすごいと思います。
Geforce GTX1650は一昨年辺りまでのゲーミングPCのエントリー機の定番で、今でも使用してる人が多いです。(Steamの2024年12月のシェアで4位)
Steam Hardware & Software Survey
実際にDiablo4やパルワールド等の最近の3Dゲームで遊んでみましたが、グラフィック設定で中設定で十分快適に遊べました。
AFMFをオンにすれば体感はさらにアップします。
今までRyzenのAPUを代々使用してきましたが、ついにここまで来たかという感じです。
動作モードですが、フルスピードモードとパフォーマンスモードではGPUを使用するゲームではファンがうるさくなりますが、スタンダードモードは割と静かで、他のゲーミングノートPCのサイレントモードと同じくらいです。
ウィスパーモードは本当に静かで、このモードでも意外と普通に3Dゲームが動作してしまいます。
ベンチマークを見るとスタンダードモードが静かで無難だと思います。
バッテリーは現在スタンダードモードでこのブログを書いてる程度の処理では1時間で10%程減ってるので、10時間近く持つと思います。
さすがに重い3Dゲームでは2時間で残り10%台になってましたので、3時間持たないと思います。SteamDeck OLEDと同じ感覚ですね。
本体価格が20万円と今まで購入したノートPCの中では割と高価な部類ですが、期待以上の操作感と性能を発揮してくれました。
MSI Cyborg-14 (i7-13620H GeForce RTX 4060)はUbuntu環境にしてプログラミングやAI関係でLinux専用機として使用したいと思います。