以前使用してたオシロスコープのDS203 DSO QUADですが、ついに電源が入らなくなってました。
気が付けば10年も使用してました。おそらくバッテリーを交換すれば起動すると思いますが、これを機に買い替えることにしました。
今後も壊れない限り買い換えないと思うので、少し良いものにしようと思い、憧れもあったデスクトップ型のRIGOL DHO802 を購入しました。
RIGOL デジタル・オシロスコープ DHO802 70MHz周波数帯域+12bit垂直分解能+2アナログ・チャンネル
RIGOL 800シリーズは低価格ながら12ビット高分解能に対応したの機種でモデルにより、2/4チャンネル、周波数帯域70MHz/100MHzがあります。
型名 | 周波数帯域 | チャンネル数 |
---|---|---|
DHO802 | 70MHz | 2ch |
DHO804 | 70MHz | 4ch |
DHO812 | 100MHz | 2ch |
DHO814 | 100MHz | 4ch |
今回は価格を抑える目的もありますが、今まで2チャンネル、周波数帯域も8Mhzで十分だったのでDHO802 を選択しました。
解像度も12ビットも人ようなく、8ビットで十分で同じようなデスクトップ型ではもっと低価格なものでもよかったのですが、以下の点で結局RIGOL DHO802 にしました。
この機種はType-CのPD給電に対応してます。他の機種はアース付きの3ピンコンセントでしたので使用する際に面倒だと思いました。
PD充電器につないでいるType-Cのコードは常にある状態なので、これに繋げてすぐに使用できるのは利点です。
PD充電器からの給電だけではノイズが乗るようですが、現在の使用範囲では気にならない範囲です。最低でも今まで使用してた機種よりもノイズによる影響は少ないです。
精密な観測が必要な場合は、付属の充電器を使用したり、別にアース用のコネクタもあるので、こちらも接続することができます。
他の機種を選択したとしても部屋のコンセントが2ピンなので、結局変換コネクタを使用してアースの接続無しで使用すると思います。
標準的な物理ボタンやボリュームスイッチがあるものの省スペースで配置できるようにデザインされているので、他の機種と比較すると小型でコンパクトです。デスクトップ型に憧れがあったと言っても大きさではなく、ボタンやボリュームスイッチで操作したかっただけなので、サイズ自体はコンパクトなほど良いと思ってました。
低価格と言っても、使用用途を考えるとさらに低価格の機種でもよかったのですが、上の2点の理由を外せなくてこの機種にしました。
小型の機種を使用してると、最低限の操作ボタンしかなく、良く使用する操作のAUTO表示、水平軸の表示範囲、垂直軸の表示範囲、垂直軸の表示位置はそれぞれの項目にカーソルを移動して、+-のボタンで操作する必要がありましたが、全て物理ボタンとボリュームスイッチが用意されているので、直接操作できます。
これだけでも快適でストレスから解放された気分になりました。
欠点としては、高機能な計測器ではありがちなのですが、OSを使用してるので起動が遅いです。
RIGOL DHO802はAndroidが使用されてます。起動に約50秒かかりました。
まだ試しにアナログセンサの値を見たり簡易的なファンクションジェネレータの波形を見るくらいしかしてませんが、実際の操作感や機能は色々と使用してみてから別の機会に書きたいと思います。
低価格デスクトップ型の中で給電方法やサイズ感は他に選択肢が無く予定外に高機能になってしまいましたが、これからまた10年使おうと思ってるので、間違ってない選択だと思いました。