電子趣味の部屋

電子系のガジェットやアプリ開発等の趣味の話題を書いてます

今でもできるゲームボーイの開発メモ 2020年版

以前ゲームボーイの開発環境を書いたのですが、現在リンク切れや便利なツールを見つけたので、2020年版として新たに書き直します。

ダウンロード

GBDK (Gameboy Developers Kit)

開発で使うSDK(Windows環境)。C言語です。
GBDKバージョン2.1.5ダウンロードページ

GBTD (Gameboy Tile Designer)

ゲーム上で動くアイコンを作成するためのツール
ダウンロードページ

GBMB (Gameboy Map Builder)

マップを作成するためのツール
ダウンロードページ

Pic2Tiles

ビットマップ(bmp)形式のファイルからGBDKで扱えるタイルデータ(unsigned charの配列)のソースを生成するツール
ダウンロードページ

GBエミュレータ

このリンクのサイト等から探してください
BGBなんて良いかもしれません。2020年でもバージョンアップされています。

実機で動かすために

海外通販等で探せば空FLASHカートリッジに書き込むものもありますが、出力したROMファイルをSDカードに入れて実行できるEverDrive GBを使用すると手軽にできます。

環境構築

  1. GBDKを解凍すると"SDK"ファルダがあるので、これをCドライブの直下に置く
  2. DOSプロンプトを開く
  3. カレントディレクトリを"C:\SDK\gbz80-gb\2-1-5\lib"へ変更する
    • c:
    • cd \SDK\gbz80-gb\2-1-5\lib
  4. "make.bat"を実行する
    • make.batを実行する
  5. 環境変数の設定(しなくても良いが、してると便利)
    • システム環境変数のPathへ";C:\SDK\gbz80-gb\2-1-5\bin"を追加する
    • GBTDとGBMBとPic2Tilesは単体のツールなので、解凍し適当なフォルダに置く

試しに実行してみる

サンプルソース

簡単ですが、このソースを"test.c"と名前をつけて保存します。

#include<stdio.h>

void main()
{
    printf("GAME BOY TEST");
}

コンパイルし、ROMファイルを生成します

lcc -o test.gb test.c

エミュレータで動かしてみる

生成された test.gb をエミュレータで実行します

無事に表示されました。

実機で動かしてみる

EverDrive GBを使用して初代ゲームボーイで動かしてみました。画面表示に違和感があるのは、バックライト液晶に改造してあるからです。この事もそのうち書きたいと思います。

iPhoneでもAndroidでも言えますが、実機で動くと楽しくなります。