電子趣味の部屋

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実は名機種だと思うPC CLUB (PC-286C)

思い入れがありながら、コレクション整理にために手放してしまったPC-9801ですが、実は古いゲームを遊ぶには一番手軽な機種はPC CLUB (PC-286C)だと思いました。

前から(30年以上前から)気になっていて、一度は所有しながら手放してしまったPC CLUB (PC-286C)ですが、所有しているMSXと同等の手軽さがあるので、特にHDDが前提になる以前の古いゲームをするには一番の機種だと思いました。
ソフトや対応するモニタを全て手放してしまった現在ではまた入手することはないと思いますが、コレクション整理でPC-9801関連一式を処分する前は手放してしまったことを一番後悔した機種でした。

販売当時はCバスが1つしかなくCPUも80286で評判はそんなに良くはなく、値段なりの機種でした。
ただゲーム用途に限ると、26音源互換でスピーカも内蔵、メモリも640KBでFDDも2台あり、当時のゲームの動作条件はほぼ満たしていました。
1番のポイントは手軽さです。
所有するMSXにも共通することですが、普段は押入れに保管しています。遊びたいときだけ出して電源とモニタを接続するだけで遊び始められる手軽さがあります。

MSXと同等の手軽さでPC98のゲームができることは自分のなかでポイントが高く、実は名機種だと思っています。

ASUS Vivobook S 14 AMD Ryzen AI 9 HX 370 (M5406WA) 買いました

今までゲーミングノートPCをサブ機として使用してましたが、バッテリーの持ちが悪く通常使用で2時間、ゲームをすると1時間ちょっとしか持ちませんでした。
やはりこれではリビング等で使うPCとしては使いにくいので、外付けGPUでは無い普通のAPU搭載の機種に変えることにしました。
でもゲームはある程度できるようにしたいと思い、GPU部分の強いPCで検討したところ、Ryzen AI 9 HX 370搭載の ASUS Vivobook S 14 (M5406WA) にしました。

まず本体の特徴は1.39 cmとMacbook AIrと比較しても大差ない薄さなのに、USB TypeA*2、TypeC、USB4、HDMI、MicroSDカードリーダ、オーディオコンボジャックとインターフェイスが豊富です。
画面もOLEDで発色は文句無いです。解像度は2,880×1,800と非常に細かいですが、Windowsのスケーリング設定はデフォルトで2倍に設定されてました。
フレームレートは120Hz対応です。
キーボードやタッチパッドも使いやすいです。コストパフォーマンス重視の機種とは違います。
いつも思うのですが、キーボードは低価格の機種でも普通に使えるものは多いと思うのですが、タッチパッドの質は結構変わると思います。
今回のグレードの機種にもなると、タッチパッドも使いやすく、Macbookと同等の使用感があると思いました。
キーボードのバックライトの色もフルカラーでカスタマイズ可能です。
過去の記事を読んでる方はわかると思うのですが、個人的にこの手の光るものが好きで、今回も色が徐々に変化するレインボーにしました。単色やバックライトOFFの設定も可能です。

電源は90Wのtype-cに接続するアダプタが付属されてます。
100WのPD充電器でも使用できました。65WのPD充電器では「低速の充電ケーブル」と警告が出ますが、使用することはできます。

搭載されているAPUの AMD Ryzen AI 9 HX 370 ですが、現在ノート用PCでは最強だと思います。
CPUコアはZen5コアが4個+3次キャッシュの容量が少ないZen5cコアが8個で合計12コア24スレッドで動作します。
タスクマネージャを眺めてるだけでも楽しいです。

Zen5コアとZen5cコアの違いですが、IntelのPコアとEコアの別アーキテクチャのコアの組み合わせと違い、同じアーキテクチャで性能の違うコアを組み合わせたようです。
Zen5コアは最大クロック5.1GHz、L3キャッシュ4MBに対してZen5cコアは最大クロック3.3GHz、L3キャッシュ1MBのようです。
NPUは最大50TOPSでAPU内蔵では最強の部類ですが、まだCopilotに対応してないので実力はわかりませんが、AMD Ryzen AI Softwareで何かできないか調べてみようと思います。
メモリはLPDDR5X-7500MHzの超高速なメモリが32GB(8GBx4)がマザーボードに直付けされてます。拡張はできません。VRAMは8GBまで割り当てることができます。
内蔵グラフィックスはRadeon M890です。グラフィックコアが16個で超高速メモリと組み合わせることにより、Geforce GTX1650並みの性能になってます。
実際に3DMarkのTime Spyで各種動作モード別にベンチマークを試してみました。

フルスピードモード


パフォーマンスモード


スタンダードモード


ウィスパーモード.

実際にGeforce GTX1650のベンチマークと比較しても完全に超えてます。
Google Search

グラフィックスのスコア部分だけ見ても、Geforce GTX1650(LAPTOPではないデスクトップ用)が3500前後に対し、スタンダードモード以上で動作した場合は3600以上出てました。
これだけの性能が90W以下で出せるのは素直にすごいと思います。

Geforce GTX1650は一昨年辺りまでのゲーミングPCのエントリー機の定番で、今でも使用してる人が多いです。(Steamの2024年12月のシェアで4位)
Steam Hardware & Software Survey

実際にDiablo4やパルワールド等の最近の3Dゲームで遊んでみましたが、グラフィック設定で中設定で十分快適に遊べました。
AFMFをオンにすれば体感はさらにアップします。
今までRyzenのAPUを代々使用してきましたが、ついにここまで来たかという感じです。

動作モードですが、フルスピードモードとパフォーマンスモードではGPUを使用するゲームではファンがうるさくなりますが、スタンダードモードは割と静かで、他のゲーミングノートPCのサイレントモードと同じくらいです。
ウィスパーモードは本当に静かで、このモードでも意外と普通に3Dゲームが動作してしまいます。
ベンチマークを見るとスタンダードモードが静かで無難だと思います。

バッテリーは現在スタンダードモードでこのブログを書いてる程度の処理では1時間で10%程減ってるので、10時間近く持つと思います。
さすがに重い3Dゲームでは2時間で残り10%台になってましたので、3時間持たないと思います。SteamDeck OLEDと同じ感覚ですね。

本体価格が20万円と今まで購入したノートPCの中では割と高価な部類ですが、期待以上の操作感と性能を発揮してくれました。

MSI Cyborg-14 (i7-13620H GeForce RTX 4060)はUbuntu環境にしてプログラミングやAI関係でLinux専用機として使用したいと思います。

レトロPCコレクション 2025年1月

明けましておめでとうございます。
本年も当ブログをよろしくお願いします。

毎年恒例の話題です。

去年PC-9801関連を手放してしまい、新しいものには手を出していないので減っています。
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MSXは最後まで持ち続けたいと思います。

FS-A1ST

2014年頃入手
当時約4万円
元MSXユーザである以上、ずっと憧れていた機種であり、いつか手に入れたいと思った機種でした。
MSX現役当時はMSX2だったので、入手したときは最高の機種がやっと手に入った気持ちでした。
FS-A1GTはディスプレイケーブルが専用なので、普通のケーブルが使用できるFS-A1STを選択しました。
音声にノイズが乗る様になったのを機に電解コンデンサを全部交換しています。その他にメモリ512KBに増設、ベルトレスFDドライブに換装をしました。
その後将来入手できなくなる可能性も考え、2017年に予備機としてもう1台同等処置を施した整備品を初回より倍近い金額で入手しました。
純粋な8ビット機が欲しいと思いHB-F1XDJを購入後 2022年に1台手放しましたが、整備品ということもあり購入した時より高額で売却できました。

HB-F1XDJ

2022年頃入手
当時約4.5万円
一度HB-F1XVを手放したところ、やはりBASICの速度や細かい挙動などからFS-A1STではなく純粋な8ビット機が欲しいと思い、コンデンサ交換、ベルトレスFDDに換装した整備品を購入しました。
現在はFS-A1STの方が予備機扱いで、こちらの方をメイン機として遊んでます。

Vaio type W

2009年頃入手
当時流行したネットブック。他のネットブックが軒並み解像度が1024x600でしたが、その中で1366x768だったのでこれにしました。ネットブックの中では少々高価でしたが、それでも購入時5万円以下だったと思います。
これは現在も持ち続けてWindowsXP保存環境として使用しています。
Windows95時代のゲームは大抵WindowsXPでも動作するので、古いWindowsゲームでは重宝しています。

HP Compaq nx9030

2004年頃入手
当時父親がパソコンを始めたいというのでプレゼントした機種。
すっかり存在を忘れてましたが、実家のものを整理してるときに発見しました。
WindowsXPのPCでしたが、PC-DOS2000をインストールしました。
1024×768のTFT液晶でVGAの等倍ではないのでちょっとぼけた感じになりますが、14インチと当時ありがちな大きさのディスプレイなので、PC-DOSの保存環境としては雰囲気も含めて良いものだと思います。
状態も良く、今でもバッテリーが1時間以上使用できます。

Pocket386

2024年入手
レトロPCと言えるか微妙ですが、386SXのCPUを搭載した2024年に発売されたPC-AT互換機です。
CPUや音源以外は現在のパーツで作られているため、MS-DOS保存環境としては今まで使用してたLibrettoやHP Compaq nx9030よりも扱いやすいです。
また、FDDやCDROM等はそのままでは接続できませんが、ストレージがコンパクトフラッシュなので、ファイルのコピーはカードリーダーで直接Windows等からコピーできるため手軽です。

PETGフィラメントのススメ

3Dプリンタを始めた4年前はPETGフィラメントはまだ普及したばかりで、糸引きが激しく結構スピードを遅くして出力したりと工夫が必要でしたが、最近は改良されてハイスピードに対応したり結構扱いやすくなりました。

湿気には弱く、開封して長期保存したものは糸引きが激しくなりますが、開封したばかりの物やフィラメント乾燥機で乾燥させたりと状態を良くする必要があります。
PETGはPLAと比較して耐熱性や強度が優れてますが、ベッドへの定着が悪く反りが発生しやすいので80℃に温められるホットベッドが必要です。

PLAと比較すると条件やパラメータの調整が必要ですが、湿気さえ気を付ければPrusaやBambuの用にスライサーのように機種やフィラメントに合わせたプリセットの設定がある場合はPLAと同じように比較的簡単に扱えます。

フィラメント乾燥機を手に入れてからは、シルクPLA等の特別な色以外の普段よく使う白等の色はPETGを標準で使うことにしました。
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PLAよりも柔軟性があり、研磨も簡単にできます。
PLAでは表面を滑らかにしたり積層痕を消そうとして何回も挑戦してはあきらめましたが、PETGではプラスチックと同じように研磨できました。

試しにRapberry Pi Zero用のケースで研磨してみました。

結構時間をかけて丁寧にやってみると、金型で成型したプラスチック製品のようになりました。

手だけで研磨するのは結構疲れるので、ペンサンダーというものを使ってみました。

全てをペンサンダーで行おうとすると、やすり部分がすぐに消耗してしまうので、大まかに手でサンドペーパーを掛けた後にペンサンダーでツルツルにして、最後にプラスチック用コンパウンドで仕上げました。

フィラメント乾燥機 Creality Space Pi

半年以上前に購入した開封済みのPETGのフィラメントを久しぶりに使おうとしたところ糸引きが酷く、使い物にならなくなってしまいました。
真空パックに除湿剤を入れて空気も抜いて保存してましたが、それでもこうなってしまいました。
同じように保存しててもPLAは大丈夫なのに、やはりPETGは湿気に弱いようです。

そこでフィラメント乾燥機を試してみました。
今回購入したものは フィラメント乾燥機 Creality Space Pi です。

フィラメント乾燥機は色々あるのですが、この機種を選んだ理由は液晶に色々な情報を表示してるところでした。

他にもSUNLUでもあったのですが、こちらは表示が横にあり、置くところを考えてこの位置にあるCrealityの方に決めました。

乾燥時間をタイマーで設定できるのですが、基準がわからないので外出時にとりあえず4時間と設定して帰宅後試したところ復活して普通に出力できるようになりました。

使い方はPLAやPETG等のフィラメントの素材を設定して時間を指定するだけなので簡単です。

他にも1年以上放置してたPLAも2時間の乾燥で普通に出力できたのですぐに使いきれないフィラメントがある場合は重宝します。

Bambu Lab A1 mini で木質フィラメント

Bambu Lab A1 mini で色々と遊んでます。
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木質フィラメントで遊んでみました。
今回はiSANMATE 木製 PLA フィラメントを使用しました。

木質が20%配合されたPLAのフィラメントです。

木質フィラメントは過去にも手を出したことがあるのですが、0.4mmのノズルだと詰まったり、焦げたものが残るせいかそのまま他のフィラメントを使用するときに黒いものが付着されたりと結構大変でした。
0.6mmでは大丈夫でしたが、使用する度にノズル交換をするのが面倒で1ロールを使い切った後は使用するのをやめてしまいました。
他のフィラメントを使用するときに黒いものが付着される問題は残ります。
その後木質っぽい色のマットPLAを使用してましたが、見た目は近づいても手触りはPLAと同じ質感とはいかずいつかはまた木質フィラメントを使いたいと思ってました。

Bambu Lab A1 miniはホットエンドとノズル一体化し簡単に交換できる仕組みになっているので、0.6mmのノズルの物を購入し、これを木質フィラメント専用で使用することにしました。

試しに見本でよく見るフクロウのモデルをBambuStudioでGeneric PLA、0.30mm Standardの設定で出力しました。

0.4mmのノズルと比べると粗いですが、結構きれいに出力されました。
手触りも木質っぽい感覚です。
通常のPLAと違い、やすり掛けも容易にできます。

薄い個所や細い個所は折れやすいので普通のPLAより耐久性が劣ります。
道具というより、置物っぽいものを作るのに適してると思います。

色や反射加減も満足できる少量(500g)で購入できる低価格シルクPLA ゴールド

金色のシルクPLAはメーカーによって結構色合いにバラつきがあり、思ったより光沢が無く反射がいまいちだったりオレンジ色っぽかったりします。
人気メーカー製のものは結構良いのもが多いのですが、メインで使う色ではないけど遊びで使いたい色なので、少量で良いけど1Kg単位でしか手に入らないものが多かったりします。
そこで今回500gで購入できてしかも低価格(Amazonで1000円前後)で購入でき、色や反射加減も満足できるものを見つけました。

シルクゴールド フィラメントの ゴールド 1.75mm 0.5KG

少し複雑なモデルを出力してみました。
写真で見ると結構サポートの取り残しがありますね。

BambuStudioではGeneric PLAの設定で出力しました。
写真では伝えにくいですが、結構金ピカです。
色もオレンジっぽくも無く、白っぽくもなくしっかりした金です。