電子趣味の部屋

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DOS/V機のこと (WindowsXP以前辺りのこと)

自分が所有した過去のレトロPCをいろいろ書いてきましたが、今回はDOS/V機(PC-AT互換機)のことを書きたいと思います。
初めてDOS/V機を購入したのは、USBの搭載が始まったWindows95 OSR2の頃でした。
今までPC-9801BXをメモリ最大(14.6MB)とCバスのグラフィックボードを使用して無理やり動かしてましたが、さすがにきつくなってきてPCを買い替えることにしました。
当時はまだPC-9821の選択肢があったのですが、価格面で選択できませんでした。
まだ大学生の身でバイトをして多少の余裕はありましたが、安くすませるために自作することにしました。
現在では有名メーカー製でも安いものもありますが、当時はまだまだメーカー製と自作の価格差がありました。

初めて自作したPCはマザーボードはASUSTeKのSocket7のもの、CPUはPentium(クロック数は忘れた)、メモリ32MB、GPUはS3 ViRGEの構成でした。
あと、当時はサウンドはまだ別に必要でSoundBlasterの何かにしました。後に拡張端子にYAMAHAのXG音源DBX50Gを取り付けました。
その後CPUはMMXの登場でどうしてもこの機能が欲しくなり、Intelは高価でしたので、Cyrix 6x86に交換しました、その後はAMD K6-II,K6-III,Athlonとこの頃からAMD派になりました。

GPUもその後、S3 ViRGE/DX、nVidia RIVA TNTに交換しました。

その後、WindowsXPの時代には社会人になって金銭的にも余裕が出て毎年のようにCPUとGPUは変えてました。
性能的にはミドルスペックで、最新モデルではなく1世代前の現行品モデルを選び、交換前のパーツは売却してましたが、それでも結構な金額を使ってたと思います。

一度自作に手を出すとなかなか抜け出せなかったのですが、最近パーツを追うのに疲れて辞めてしまいました。
uosoft.hatenablog.jp

レトロPCのこと

レトロPCのことを昔話もしながら語ります。

小学生の時にファミコンを買ってもらったファミコン世代です。
本体と同時に買ったのはスターフォースで高橋名人全盛期でした。
その頃からパソコンには興味がありましたが、そんな高価なものは買ってもらえるはずも無く、ファミリーベーシックも買ってもらえず、こんにちはマイコンの本が精一杯でした。

中学生になり、やっと買ってもらえる機会がありました。
PC-88を希望したところ、価格的に却下されMSX2になりました。
初めはFS-A1FかHB-F1XDが欲しいと言ってましたが、結局買ってもらったのはレアな三菱電機のML-G30でした。

親の会社の関係で展示品だったものを安く譲ってもらえたそうで、モニターまで付いてたのは想定外でした。

この時のMSXのことについてはこちらに書いてあります。
blog-e.uosoft.net

高校生時代にはほとんどPCもゲームもやらなくなってたのですが、ふとしたきっかけからPCを久しぶりに触りたいと思いました。
この時にバイトもしていて金銭的にも余裕が出てきので、前から欲しくて中古で手頃の価格になっていたPC-8801MRを購入しました。
MSX2の頃はPC88に対して劣等感みたいなものがありましたが、実際に触ってみるとFDDのアクセス以外は思ったより速度も速くなくて期待したほどではありませんでした。
それでも全盛期を過ぎて中古で安くなったゲームやマイコンBASICマガジンにBASICプログラムを投稿したりとそこそこ遊びました。

この時のPC88のことについてはこちらに書いてあります。
uosoft.hatenablog.jp

大学の入学祝としてPC-9801BXを買ってもらいました。
大学も情報系の学部ということもあり、この頃から本格的にプログラムも始めました。
C言語を始めようと思いQuick Cを購入しましたが、初めは難しく思いました。
しかし、元々BASICは知ってることもあり、Quick BASICも購入してしばらく遊んでたところ、いつの間にか構造化の概念を理解して再度C言語に手を出した時にはそんなに苦労せずに使えるようになってました。
今まではゲームやBASIC等のPCでできる表面上のことしか知りませんでしたが、PCの構造を理解できるようになったのはこの頃からだと思います。
周辺機器の拡張やMASMでアセンブラまで手を出したことで、今まで漠然としていたCPUの機能やPCの個々の機能が具体的に理解できるようになったと思います。

この時のPC98のことについてはこちらに書いてあります。
blog-e.uosoft.net

PC-9801BXはWindows95まで無理やり動かしてましたが、いい加減辛くなり3年ほどでDOS/V機に乗り換えました。
レトロPCとしてはここまでにしますが、また別の機会に現在に至るまでのDOS/V機の思い出も書きたいと思います。

このブログにも度々書いてありますが、ここ10年くらいの間にレトロPCを触りたくなり、MSXとPC98は動作できるものを所有しています。
blog-e.uosoft.net

ずっと憧れだったX68000もCompactを一時的に手に入れましたが、やはり現役で使ってなかったせいか愛着があるわけでもなく1年も遊ぶと飽きてきて全く起動しなくなったので、スペースの関係から売却してしまいました。

Intel N100搭載の超小型PC ZX01 Plus

Intel N100搭載の超小型PCのZX01 Plusが発売されたので、常時稼働のサーバをZX01から変えました。

本体サイズはZX01と同じで、色が黒に近いグレーになってます。

RAM12GB+SSD512GBのモデルをAliexpressで2.5万円程で購入しました。Amazonでも現時点で2.8万円位で購入できます。
OSは標準でWindows11 Proでした。

SSDは2242サイズでPCIEも対応してるようなことを書いてありましたが、付属のものはSATA接続でした。性能はシーケンシャルRW共400MB/s以上出てたので性能に問題はないと思いますが、温度センサーは中華SSDでありがちな40度固定でした。

今回はサーバでの使用が目的なので、一通りWindowsで試した後は、Ubuntuに入れ替えました。
Windowsはデジタルライセンスで認証されてますので、またWindows11proをインストールすれば、そのまま使用できると思います。

N5105のTDPは15Wでしたが、N100のTDPは6Wです。
実際の動作時のシステム全体の消費電力はWindows環境でアイドル時8W、通常使用時は10W台とTDPが下がった割にはN5105より1,2W上がってます。
特にGPUが動いてると思われるときは電圧が上がり、ChromeでのWeb閲覧時にはスクロールさせた際に20Wを超えることもあります。
アイドル時の消費電力が上がったのは残念ですが、負荷に応じてはしっかりとクロック上がってくれてN5105の時に感じたプチフリーズみたいな引っ掛かりも、Web表示時や動画表示時のちょっとした間も感じられず、体感的にはより快適になりました。

Ubuntu環境ではアイドル時には5,6WでChromeでのWeb閲覧時には10WとこちらもN5105より1W程上がってますが、Windowsほど全体的に20Wまで上がるケースは少なく感じました。

各種ベンチマークでも30%ほど向上してるので、体感できる差だと思います。
平均的な消費電力が上がったといっても1,2Wの差なので、あまり気にするほどの差ではないと思います。

N95は試してないのでわかりませんが、N100はゲームとかしない限りこれで十分なのではと思うほどですので、Alder Lake世代は安くても安心できる性能になったと思います。

CASIO PB-100のカセットインターフェイスを自作

CASIO PB-100のカセットインターフェイスの簡単な作り方を見つけたので、自作してみました。

正確には使用しているのはPB-100Fですが、PB-100シリーズなら何でも対応してると思います。

参考にしたサイトです。
ziend.net
ここではカセット&プリンタインターフェイスを作成しているサイトからカセットインターフェイルに特化し、極限まで簡略化したものの回路図が紹介されてます。

実際に作成したものはこんな感じです。

PB-100に装着した画像

配線をイメージした回路図です。

使用した部品のリストです。
AVR AT90S2313
セラロック 10MHz
抵抗 5.6KΩ 4個
セラミックコンデンサ 15pF
USBシリアル変換モジュール
適当な基板
適当な線材
適当なピンヘッダ

基板と線材とピンヘッダ以外は秋月電子通商で購入したので、リンクにしておきました。

Mass storage and printer interface for the FX-700P calculatorにあるtape25d.zipにHEXファイルはあるので、これをそのままROMライターでAT90S2313に書き込みました。

PCでの接続はTeraTermで行いました。
シリアルポートは下の設定で上手く動作しました。
スピード : 9600
データ : 8bit
パリティ : none
ストップビット : 1bit
フロー制御 : Xon/Xoff

下のテストプログラムを保存してみました。

10 S=0
20 FOR I=0 TO 10
30 S=S+1
40 NEXT I
50 PRINT S

プログラムを保存する際はSAVEコマンドでPCに転送します。
PB-100の場合はソースがテキストで受信されるのではなく、バイナリを文字列にしたような信号文字列が受信されます。

oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oonnB`H`VdloB`H`>hPhPh0`oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
oooooooooooooooooooooooo4hPh0`TiH`Phng0i0`0e@aH`PhZdR`PhngPa0`Ti
H`Ti2h@ang0j0`2m@angPb0`<eTingPg0`

プログラムをロードする際はLOADコマンドを実行後、TeraTermからこの文字列を送信します。
送信方法は、そのまま文字列をコピペで送信しても、テキストファイルで保存してファイル送信しても成功しました。
受信の際にTeraTermのログ出力を使用して保存したテキストファイルでも送信に成功しました。

まだ試してないのですが、CASsette IO Utilitiesを使用すると信号文字列をBASICへ変換したり、BASICを信号文字列へ変換したりできるようです。

CASIOの純正カセットインターフェイスは入所が困難なので、プログラムを残したい場合は簡単にできるこの方法がおすすめです。

カセットインターフェイスCE-124を入手 PC-1245でプログラム保存

PC-1245が思ったより気に入ってしまいましたので、プログラムを保存できるようにするために、カセットインターフェイスCE-124を入手しました。

程度の良いものを狙って5000円ほど追加投資してしまいました。
少し前なら同人ハードみたいなのをフリマ等で入手できたみたいですが、ちょっとタイミングが悪かったです。

録音もPCに接続するのは面倒で、もっと手軽なものがないかと思い、小型なレコーダーが欲しいと思ってました。
色々調べてみると、OLYMPUSのV-802で成功事例があったので、こちらを購入してみました。
現行モデルではなく、中古を手に入れました。

こちらでは問題無く、ボリュームを最大にするとCSAVEしたものをそのままCLOAD出来ました。


SHARPのポケコン PC-1245 を手に入れました

前のエントリーで初期のポケコンが欲しくなりCASIOのPB-100Fを手に入れたことを書いてますが、同時期のSHARPのPC-1245も手に入れました。

PC-1245は以前から欲しいと思ってたのですが、探しても画面が劣化して黒くなったものばかりで、まともに動作してそうなものはなかなか見つかりませんでした。
そんな時に交換用の液晶を見つけました。
booth.pm

程度が良くて箱・マニュアルも揃っているけど例によって画面が黒いものが5000円で出品されてるのを発見して、BEEP音は鳴ったと書いてあったので本体は生きてると判断して購入しました。

交換用の液晶も届き交換して無事に生き返りました。
写真を撮りながら交換手順を記録していればと後から思いました。
写真ではわかりにくいですが、高コントラストで見やすいです。

本体5000円+液晶6000円でコレクションとしては結構な金額ですが、満足度は高いです、

SHAP PC-1245とCASIO PB-100Fを並べてみました。
SHAP PC-1245の方がコンパクトです。

ポケコンコレクションの方にもSHAP PC-1245を追加しました。

blog-e.uosoft.net


ポケコンコレクション

CASIO VX-4のメモリを増設してから久しぶりにポケコンで遊んでます。
ポケコン現役当時はそんなに興味がなかったのですが、10年以上前に急に興味が湧いて試しに当時中古で安かったCASIOのVX-4を持ったのをきっかけに複数台所有することになりました。

現在所有している機種を紹介します。

PC-G850VS

2017年頃入手
一番遊んで使い方も理解しているメインの機種です。
初めは2010年頃にVX-4と同時期に前のモデルのPC-G850Vを手に入れたのですが、数年後に久しぶりに遊ぼうとしたところ液晶にライン抜けがありました。修理に挑戦しましたが失敗しポケコンとしての最後の製品のPC-G850VSを入手しました。当時1万円前後だったと思います。
一番まともに使い方を理解している機種であり、他の機種はどちらかというとコレクション的なもので、現在でもあまり使い方を理解していません。
内蔵スピーカが無いのにBASICにはBEEP命令があります。後からスピーカを取り付けるとBEEP音を鳴らすことができます。

SHARP PC-E500

2020年頃入手。
ポケコン全盛期で一番人気があり、マイコンBASICマガジンでも投稿プログラムが多く、現在でもネットで情報が手に入りやすかったので欲しいと思い、比較的美品なジャンク品を3,000円で入手しました。
コンデンサを交換すると復活したので、安い買い物でした。
液晶のコントラストが低く見ずらいのであまり触ってませんでしたが、最近メモリ交換のネタを見つけて128KBにしました。


SHARP PC-E650

2020年頃入手。液晶の偏光板交換等を行ったメンテ品を2万円で入手
PC-E500の液晶のコントラストが低く見ずらいのであまり触ってませんでした。
同じシリーズで上位機種のPC-E650は高コントラストの液晶が使われて見やすいという情報を見つけてを入手しました。
PC-G850VSの次に良く使用しているポケコンです。


CASIO VX-4

2010年頃入手
一番初めに入手した機種。当時4,000円くらいでした。
グラフィック液晶なのにBASICにグラフィック命令が無いのにがっかりして、すぐにPC-G850Vを1万円くらいで入手して遊んでました。
デザイン的にはレトロな計算機っぽいところがあり、現在でも触りたくなり最近良さに気が付いてたまに遊んでます。
SRAMを交換するだけでメモリを増やすことができます

CASIO Z-1GR

2017年頃入手
PC-G850VSの使い方がわかるとZ80のアセンブラも少し触ってました。Z-1GRはx86系の80188でアセンブラも使えるということで、こちらも欲しくなってしまいました。
ただこちらは相場が高く完動品は2万円くらいしましたが、偏光板が劣化して黒ずんではいるが動いてそうなものを1万円で購入することができました。
偏光板は自分で交換して、メモリもVX-4と同様にSRAMを交換して256KBにしました。
PC-E500と同じく液晶のコントラストが低くて見ずらいです。
Z-1GRは学校教材用ですが、一般販売用のFX-890Pは高コントラストの液晶が使われてるので、液晶は無事のFX-890Pのジャンク品を手に入れて交換したところ、見やすくなりました。


CASIO PB-100F

2023年入手
最近初期のポケコンが欲しくなり程度の良いものが3,000円で出品されていたので入手しました。
表示も1行しかなく、これで何かプログラムをしようとしても、ちょっときついです。
試しに1~100を合計して表示するだけの5行ほどのプログラムを書きましたが、これで満足です。
古い割には黄ばみを傷もなく程度の良いものを手に入れました。
デザイン的にも昔の電卓みたいで、さらに薄型なのでコレクションにはちょうど良いです。


SHARP PC-1245

2023年入手
SHARPの初期のポケコンも欲しくなり、箱・マニュアルの揃って本体の程度も良いが、液晶が劣化して黒くなっているものを5,000円で入手。
交換用の液晶が6,000円で販売されていたので、これと交換して復活させました。
合計11,000円かかってますが、PB-100Fよりさらにコンパクトで気に入ってます。