電子趣味の部屋

電子系のガジェットやアプリ開発等の趣味の話題を書いてます

色や反射加減も満足できる少量(500g)で購入できる低価格シルクPLA ゴールド

金色のシルクPLAはメーカーによって結構色合いにバラつきがあり、思ったより光沢が無く反射がいまいちだったりオレンジ色っぽかったりします。
人気メーカー製のものは結構良いのもが多いのですが、メインで使う色ではないけど遊びで使いたい色なので、少量で良いけど1Kg単位でしか手に入らないものが多かったりします。
そこで今回500gで購入できてしかも低価格(Amazonで1000円前後)で購入でき、色や反射加減も満足できるものを見つけました。

シルクゴールド フィラメントの ゴールド 1.75mm 0.5KG

少し複雑なモデルを出力してみました。
写真で見ると結構サポートの取り残しがありますね。

BambuStudioではGeneric PLAの設定で出力しました。
写真では伝えにくいですが、結構金ピカです。
色もオレンジっぽくも無く、白っぽくもなくしっかりした金です。


3Dプリンタを新しくしました Bambu Lab A1 mini

今まで使用していたOriginal Prusa MINI+ですが、急にフィラメントのフィラメント押し出しが悪くなってしまいました。
また最近制度が悪くなり出力した物が結構ガタガタになってました。
各所ねじを締めなおしたり、グリスを塗りなおしたりしたのですが、改善しませんでした。使用する度に移動してたので、結構歪んでたと思います。
Prusaの公式ショップでエクストルーダーや各モーターを購入して修理しようと思ったのですが、思ったより高額になってしまいこれを機に新しい機種に買い替えることにしました。
また同じ今まで使用していたOriginal Prusa MINI+にしたかったのですが円安もあって高額になってるので、他の機種にすることにしました。
レビューや動画で出力した物の精度を中心にチェックした結果、Bambu Lab A1 mini にしました。
門形フレームの機種の方がきれいに出力できるのですが、Original Prusa MINI+を置いてた場所に置くので、サイズ的にも良いと思いました。
最大18cmx18cmで不便が無かったので、このサイズで門形フレームの機種が欲しいところです。

Original Prusa MINI+
Bambu Labの公式ストアのブラックフライデーセールで購入しました。

Bambu Lab A1 miniは安いと言っても、通常時の価格はOriginal Prusa MINI+と同じくらいで53,800円です。
たまにセールで安くなっているだけなので、製品のグレードとしては同等だと思います。

この機種の最大の特徴と思っているのが、Bambu Lab A1 miniです。
Zオフセットの自動キャリブレーションは割と他の機種もあるのですが、この機種は他にもベッドレベリング、共振、ノズル圧力など、すべてのプリントタスクに対して高精度でキャリブレーションをしてくれます。
ツールヘッドの最高移動速度は最高500mm/sですが、調子に乗って高速で出力しようとすると、結構粗が出ます。
外周はスライサーのデフォルトの速度のままにするとして、強度がシビアなものを作らない限りインフィルを高速にできるのは助かります。

試しにいつものモアイを出力してみました。

左が3cmで右が5cmです。
スライス時の設定は「0.20mm Standard」です。
この設定では特に高速ではなく、Prusa SliceでPrusa MINI+用のStandard設定と同等か若干早いくらいの速度で出力されました。

Original Prusa MINI+は処分してしまい、同じものを出力して比較といことはできませんが、Bambu Lab A1 miniもそれに匹敵する精度だと思います。

Bambu Lab A1 miniは自動キャリブレーション等の機能が豊富で明らかに失敗は減りました。
またモーターも静かです。

ホットエンドとノズル一体化し、簡単に交換できる仕組みになっているので、標準の0.4mmの他追加で0.2mm、0.6mm、0.8mmのノズルも注文しました。

www.youtube.com

今後使用感等を書いていけたらと思います。
Prusaと比較して純正パーツや送料も安いのは助かります。

Original Prusa MINI+と比較して出力品質は同等だと思いますが、機能面でBambu Lab A1 miniの方が多いので、現在はこちらの機種をお勧めします。

PC無しでも使用できるドキュメントスキャナ リコー ScanSnap iX1600

毎年この時期になると普段は見ないけど取っておきたい書籍や雑誌を電子化するのですが、長年使用したCanon DR-C125が頻繁に紙詰まりをして給紙エラーを起こすようになりました。
気がつけば12年も使用してたので、これを機に新しくしました。

今回選んだのは リコー ScanSnap iX1600 です。

元々ScanSnapは富士通だったのですが、いつの間にかリコーになってました。

この機種はPCとWifiで接続することができます。従来通りUSBでも接続することができます。
PCには専用のソフトウェアでスキャナから受け取った画像データを各種画像ファイルやPDFに変換して保存することができます。
最大の特徴としてPC無しでもスキャナ本体だけでPCの共有フォルダやNAS等のsambaの共有フォルダに直接保存でき、GoogleDriveやDropbox等のクラウドドライブにも直接保存することができます。

PCを経由しない機能は便利で直接NASへ保存する機能をよく使っているのですが、欠点としてページ数が多いと途中から処理が遅くなります。
恐らく画像読み取り取った画像データをバッファメモリに格納して順次画像ファイルやPDFファイルに変換をしてると思うのですが、読み取り速度より変換速度が遅いのでメモリの空き待ちが発生してるためだと思われます。
PCを経由する場合は、読み取った画像データを直接PCに転送し、PC側のソフトウェアで変換処理をしているため、何百ページとある書籍でもスムーズに保存することができます。
何冊もまとめて電子書籍化する場合はPC経由で保存してます。

スキャン速度は40枚/分です。前の機種も当時は十分早い方だったのですが、全然違います。

本体にタッチ液晶があり、操作や設定は本体からも行えます。

製品のグレードとしては前の機種と同じくらいだと思いますが、さすがに12年も経つと性能や使い勝手が大幅に進化してました。

ちなみに裁断機は プラス 裁断機 PK-213 を使用しています。

台座部分が畳めてコンパクトに仕舞えるので便利です。

手軽にFPGA Sipeed Tang Primer 20K + DOCK

最近またFPGAを遊んでみたいと思いました。
Altera DE0はMSX環境から変えたくない、その他のFPGAボードは資金にしたくて売却済みだったので、新しいのを購入することにしました。
とは言ってもALTERA(INTEL)やXILINX(AMD)は高価なので、手軽に試せないなと思って探してたところ、手軽な価格で良いのがありました。
FPGA Sipeed Tang Primer 20K

コアボード自体はSO-DIMMのサイズで端子しかないので、各種インターフェースが使用できるDOCKとのセットを購入しました。

今回はAliexpressで約6,500円で購入しましたが、同じものがAmazonにもありました。
youyeetoo Sipeed Tang Primer 20K FPGAコアボード 学習ボード 検証ボード 拡張版
このDOCKはわかりやすく、裏に対応するピンの名前が書いてありました。

Logic unitsが20736個あるモデルで、他のメーカーと単位が違うので一概に比較できませんが、ファミコンを動かした事例もあるようなので、割と大規模なこともできそうです。
この性能で1万円以下でまともに使えるのは助かります。

開発環境はGowin EDAを使用します。
GOWIN EDA ホーム | GOWIN Semiconductor
無料で使用できますが、ユーザー登録をしてライセンスを申請する必要があります。

色々調べ試しながら動かして上手くまとめられなかったので、今回は詳細なセットアップやソフトの使用方法は省略します。

試しに以下のようなVerilog HDLソースを書いてみました。

module sample01(LED, KEY);

    input [4:0] KEY;
    output [4:0] LED;
	 
    assign LED[4] = KEY[4];
    assign LED[3] = KEY[3];
    assign LED[2] = KEY[2];
    assign LED[1] = KEY[1];
    assign LED[0] = KEY[0];

endmodule

I/O Connection (ピン配置)は下のように設定しました。

Port Location
KEY[0] T10
KEY[1] T3
KEY[2] T2
KEY[3] D7
KEY[4] C7
LED[0] C13
LED[1] A13
LED[2] N16
LED[3] N14
LED[4] L14

これを合成して実行しました。

LEDが明るくて写真ではわかりずらいですが、S3のボタンを押すと3番のLEDが点灯してます。

今までALTERA(INTEL)やXILINX(AMD)の開発環境を使ってたのですが、小さいプログラムでも合成や書き込みに時間がかかってました。
Gowin EDAはこの位の規模ではすぐに終わります。
ALTERA(INTEL)やXILINX(AMD)は安定した動作のために合成処理中に色々な事をしているので遅いかもしれませんが、軽く遊ぶときは速いのは手軽で助かります。

レーザー彫刻機に手を出す際に伝えておきたいこと

いまレーザー彫刻機が面白くて無駄に木の板やコルクのコースターを消費してます。
blog-e.uosoft.net
ブログやYoutube、レビュー等では何故か言及してる人が少ないのですが、焦がして彫刻するため煙と臭いが発生します。
アクリル板とかでも目に見える煙は少ないものの、ラッカー塗料のような臭いがするので、人によっては頭痛等あると思います。
幸い今回購入した WAINLUX K8 はYoutube等のレビューアーには空気清浄機と一緒に送られてるようで、事前にあった方が良いことがわかり一緒に購入しました。

小さい絵を1個だけ描くときに少しだけだから大丈夫だろうと思って使用しなかったら部屋中に煙が充満してました。
部屋の中はほぼ無風なので、窓を開けてもしばらく煙や焦げ臭が残ります。
真横に空気清浄機を置いても煙は拡散するので、吸いきれないです。
専用のものだとレーザー彫刻機の排気口からホースで空気清浄機に接続されるので外に漏れることなく清浄されます。
完全に密封されてるわけではないので少し臭いはするのですが、かなり軽減されます。
Amazonで販売されている2万円前後の低価格の機種では専用の空気清浄機は無いようです。(見つけることができませんでした)
数少ない煙に言及してるしているレビューを見ると、コンロの換気扇に下で使用したり、自作のホースを窓の外までつなげたり苦労しているようです。
低価格なレーザー彫刻機は結構売れているので、自分よりあまりに気にしたい人が多いかもしれませんが、気を付けてください。

公式ショップ($30OFFクーポンコード : WLK20240001UO)
WAINLUX K8
専用空気清浄機

Raspberry Pi AI HAT+ のセットアップメモ

Hailo 8 AIアクセラレーターを搭載したRaspberry Pi 5用のHAT+を入手しました。

Piromoniで購入しましたが、国内のショップではスイッチサイエンスで購入できます。
今回は推論性能が26TOPSのHailo-8を搭載したものを購入しましたが、13TOPSのHailo-8Lを搭載した下位バージョンもあります。

Hailo 8は学習済みのモデルを処理するアクセラレータです。学習作業を高速化することはできません。
学習済みのモデルはHailoのオリジナルフォーマットのHEFファイルを使用しますが、Dataflow Compilerを使用して汎用のonnx形式のファイルを変換できるようです。(詳しくはまだ調べてません)

セットアップ手順

公式ドキュメント
AI software - Raspberry Pi Documentation

セットアップ時の手順のメモを書きます。
今回は既に使用していたRaspberry Pi 5 8GBにCamera Module 3を装着したものを使用してので、OSやカメラのセットアップは省略します。
自分用のメモが主な目的なので詳細は省きますが参考にしてください。

パッケージを最新化して再起動
sudo apt update && sudo apt full-upgrade
sudo reboot
実行しているファームウェアの確認
sudo rpi-eeprom-update

2023 年 12 月 6 日より前の日付が表示されている場合はraspi-configで設定を行う

sudo raspi-config

Advanced Options>Bootloader VersionでLatestを選択

ファームウェアを最新バージョンに更新して再起動
sudo rpi-eeprom-update -a
sudo reboot
PCIe Gen 3.0の有効化

「/boot/firmware/config.txt」へ以下の行を追加

dtparam=pciex1_gen=3

再起動

sudo reboot
AIアクセラレータに必要なドライバやソフトウェアをインストールして再起動
sudo apt install hailo-all
sudo reboot
インストールの確認
hailortcli fw-control identify

Firmware VersionやBoard Nameが表示されればOK
Serial Number、Part Number、Product Nameが<N/A>になっているが大丈夫そう。

カメラモジュールが認識されているか確認
rpicam-hello -t 10s

カメラの画像が10秒表示されていればOK

デモで動作確認

ファイルを取得

cd
git clone --depth 1 https://github.com/raspberrypi/rpicam-apps.git ~/rpicam-apps

公式ドキュメント通りだと動作しなかったため、--post-process-fileに別の場所にあるjsonファイルを指定しました。

rpicam-hello -t 0 --post-process-file /usr/share/rpi-camera-assets/hailo_yolov6_inference.json --lores-width 640 --lores-height 640

色々試してみる

Hailoが用意しているサンプルを試します。

ファイルを取得
cd
git clone https://github.com/hailo-ai/hailo-rpi5-examples.git
必要なファイルをインストール
cd hailo-rpi5-examples
sudo apt install meson
./install.sh
サンプルはvenv環境で実行するため、仮想環境を起動
source setup_env.sh
物体検出のサンプル
python basic_pipelines/detection.py --input resources/detection0.mp4 -f


30fpsの動画に対して、30fpsで表示されているので、ほぼリアルタイムで処理されてます。
CPU負荷は25%程度でした。

セグメンテーションのサンプル
python basic_pipelines/instance_segmentation.py --input resources/detection0.mp4 -f


こちらも30fpsの動画に対して、30fpsで表示されているので、ほぼリアルタイムで処理されてます。
CPU負荷は35%程度でした。

骨格検出のサンプル
python basic_pipelines/pose_estimation.py --input resources/detection0.mp4 -f


こちらも30fpsの動画に対して、30fpsで表示されているので、ほぼリアルタイムで処理されてます。
CPU負荷は30%程度でした。

仮想環境を終了
deactivate

最後に

26TOPSの処理速度はRyzen 7 8845HSの16TOPSを超えてしまいます。
価格とRaspberry Pi 5で使用できることを考えると、手軽に遊べる環境が欲しい人にはお勧めできると思います。


Anbernic RG556 大きくて見やすい5.48インチAMOLEDディスプレイ搭載

画面が大きめの携帯ゲーム機が欲しいと思い、Anbernic RG556 を購入しました。

Aliexpressのセールのクーポンと、他の物を購入した際にもらえたボーナスクーポンがあったので2万円台前半で購入することができました。

Ambernic RG CUBEと同じUnisoc T820搭載の機種です。
画面が5.48インチAMOLEDディスプレイなので、大きく非常に見やすいです。
発色も良いです。

OSは作りが甘く、日本語に設定しても結構英語部分が残ったままになります。
システムの設定を見てデフォルト言語をしてくるようなアプリは英語設定になってしまうものもありました。
ただ動作が不安定というわけでなく、アプリ自体の動作に問題はありません。

エミュレータ性能もAmbernic RG CUBEと同じです。
FC,SFC,MD,GB,GBA,WS,MSXに関しては特に問題は無く普通に遊べました。
PSPは動作スピードに関しては問題なく実機と同じような速度で遊べますが、入力に若干遅れがあり、みんなのゴルフ2のスイングのタイミングがどうしても合わせらいない状態でした。
PS2はAetherSX2にパッチをあてたNetherSX2に入れ替えました。DQ5は問題なく遊べましたが、グラディウス5ではボス登場の前後の爆発シーン等でフレームレートが落ちたてコマ送り状態になりましたが、通常のシーンでは問題無く遊べました。他にはグランツーリスモ4は重く、ガンダムClimax UCは快適だったのでゲームによります。

Ambernic RG CUBEと違い画面比率が16:9なので、Androidのゲームアプリを遊ぶ時は快適です。
Minecraft、YS1クロニクルとYS2クロニクルは相性が良く画面いっぱいに表示されるので遊びやすいです。
4:3のアプリでは左右のスペースが無駄になるので、Ambernic RG CUBEの方がコンパクトで良いです。

元々Minecraft、YS1クロニクルとYS2クロニクルをなるべく大きい画面で遊びたいと思いからAnbernic RG556 を購入しました。デザイン的にもAmbernic RG CUBEの方が好きなので、エミュレータ関連はAmbernic RG CUBEで遊びます。