OneChipBookを入手しました。
初回販売時はMSX BOOKという商品名でしたが、現在はOneChipBookになってます。
こちらはファームウェアは無い素のFPGAボードでなので、自分で書き込む必要があります。
FPGAに書き込む際に必要なUSB Blasterも付属されてました。
ただ、こちらはAliexpressやAmazonで出回っている中華格安品でものによっては純正ドライバでは認識しない等の問題もあるようです。
こちらはおまけ扱いで基本的には付属していないようです。
もし付属していなかったり、問題のあるもので使えなかった場合は別に用意する必要があります。
ALTERA純正は高価なので、WAVESHAREの物をお勧めします。
WAVESHARE USB Blaster V2 ダウンロード ケーブル
こちらは使用頻度は低いですが、数年使用して問題無く安定してます。
今回ファームウェアはOCM-PLDを使用しました。
https://gnogni.altervista.org/
OCM-PLD Pack v3.9.1 (2022.11.27)
書き込むツールはALTERA(Intel)純正のツールを使用します。
Windows 用 インテル® Quartus® II Web エディション・デザイン・ソフトウェア・バージョン 13.1
USB Blasterのドライバーも含まれます。
書き込み方法は、OneChipBookの電源を入れた状態でUSB BlasterとPCを接続します。
Quatus Prime Programmerを起動します。
[Add File..] でOCM-PLDのアーカイブファイルを展開した中の ocm-pld v3.9.1\firmware\1chipmsx_us_layout\single_epbios_msx2plus_backslash のフォルダにある「recovery.pof」を開きます。
画像の様に[Hardware Setup...]で USB-Blaster を選択、Modeで Active Serial Programming を選択、Progrm/ConfigとVerifyの列を全てチェックして[Start]を押下すると書き込みが始まります。
書き込み完了後OneChipBookの電源を入れなおすとMSXとして起動するはずです。
SDカードはディスクドライブとして認識してます。
FAT16でフォーマットすればBASICでSAVE/LOADできました。
MSX-DOSはFAT12なので、FAT16を使用可能にするパッチをあてたりテクニックが必要になります。
どうせならNextorを使用したいと思いました。
Konamiman's MSX Page
Nextorhttps://www.konamiman.com/msx/msx-e.htmlはMSX-DOSを拡張したOSでFAT16のサポートや様々な機能が追加されてます。
Nextorを使用する際に良い方法がありましたので、こちらに書きました。
blog-e.uosoft.net
NextorはMSX-DOS.SYSを入れ替えるだけでは使用できず、ROMも必要になります。
pofを再構築したり、起動時にSDカードから読む方法もあるみたいですが、詳細な手順がわからずといった状態です。
そこで過去に作成したMega Flash ROM SCCを使用することにしました。
blog-e.uosoft.net
Nextorのサイトにある MegaFlashROM SCC+ SDのNormal version (For MegaFlashROM with 1 SD card slot) をMSX実機でMega Flash ROM SCCに書き込みました。
このROMをセットした状態でFAT16でフォーマットした2GBのSDカードにNEXTOR.SYSのFull version (NEXTOR.SYSにファイル名を変更)とCOMMAND 2.44 by TNIのCOMMAND2.COMをコピーして起動すると無事にNextorが起動しました。
自分はFPGAも使ったことがあるし、MSXでも色々してたので何とか一通りのことができるような環境にできましたが、これから手を出そうとする人は苦労すると思います。
ファームウェアを入れるところまでなら他のブログやサイトで詳しく説明をしているところもあるのでROMのゲームを遊ぶところまでならなんとかできると思います。
ディスク版のゲームまで遊ぼうとした場合にNextor等が必要になりますが、EMU FDCは使用できたので、このようなツールがあればディスク版のゲームを遊ぶことができます。
残念なことに MegaFlashROM SCC + SD は使用できませんでした。