電子趣味の部屋

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Beelink GKmini をファンレス化

前回Beelink U59をNASとして運用することを書きましたが、Beelink GKminiにしました。

安定性を考えて結局Beelink U59でNASを運用することにしました。
NASとは別にBeelink GKminiのファンレス化としてこの記事は残しておきます。

当初予定していたOSを入れ替えながら実験や遊びができるPCが欲しいと言うところから安価な小型PCを買いましたが、Minisforum UM350は本気でUbuntu環境を構築してしまい、崩すのがもったいなくてWindows&UbuntuのデュアルPCとして使うことにしました。
またBeelink U59は結構快適でNASとして使うにはオーバースペックでもったいないと思ってました。
そこでBeelink U59をOSを入れ替えながら実験や遊びができるPCとして使用することにし、もっと安価で低スペックなPCを購入することにしました。

Celeron N4100かJ4125で2.5インチHDDが追加できるなるべく小さいPCを探してたところ、Beelink GKminiを見つけました。

SSD128GBのモデルの価格はAmazonで22,000円台でした。Aliexpressでは18,000円台からありましたが、早く欲しくてAmazonから購入することにしました。

Celeron J4125の実力はCHUWI HeroBoxを使ってたことがあるので十分わかっていたのですが、Beelink GKminiはファンの音が気になりました。回転数が固定でアイドル時にも常に回ってました。
爆音ではなく、ノートPCでよくある位の静音なのですが、これでは深夜等ちょっと困るので、ファンレスにすることにしました。

まず、ケースを開けてファンをのコネクタを外しました。ファンをのコネクタは裏蓋を開けて見えるマザーボードの反対側にあるので、ちょっと面倒です。
そのあとBIOSにTDPの設定があったので6Wにしてみました。(効果は不明です)

NAS領域のバックアップスクリプトを作り毎日4時にrsyncでUSBに接続したHDDにバックアップを取ってるのですが、すべてをコピーする初回バックアップがNAS運用の中で一番負荷の大きい処理と考え、これに耐えられるように色々工夫してみました。

OSはUbuntu20.04で、Beelink U59で構築した環境のままOSの入ったSSDと追加したNAS領域用のHDDをそのまま付け替えるだけで問題なく動作することができました。

はじめは何もしないままバックアップスクリプトを実行するとCPU温度が98度まで上がる事態に。HDDも72度まで上がってました。
一応動作の上限まで達してなかったのでフリーズやリセットされることはなかったのです。
仕様によると、Celeron J4125の最高動作温度は105度、HDD(WDC WD20SPZX-00UA7T0)の最高動作温度は85度だそうです。
このままでは不安なので、なるべく影響のない範囲でCPUのクロック数を下げることにしました。
通常CPUクロック数のの範囲は0.8GHz〜2.7GBですが、0.8GHz〜1.2GBにしました。

cpufreqというものでCPUクロック数の設定ができたので、設定手順を書いておきます。

cpufrequtilsインストール

sudo apt install cpufrequtils

/etc/default/cpufrequtils を作成
↓編集内容

ENABLE="true"
GOVERNOR="ondemand"
MAX_SPEED=2.20GHz
MIN_SPEED=0.80GHz

サービス起動・自動起動

systemctl start cpufrequtils
systemctl enable cpufrequtils

確認

cpufreq-info


設定を変更した場合はそのままでは反映されません。
サービスを再起動してください。

systemctl restart cpufrequtils

これでCPU温度は設定直後は86度まで下がり、数GBのファイルのコピー時に一時的に90度まで上がりましたが、しばらくすると82度前後で安定しました。HDDの温度も65度で安定しました。

バックアップスクリプト実行中にリアルタイムで設定して下がったのでこれ以上上がることはないと思います。

バックアップしたファイルは全部で700GBほどありましたが、正常に終了しました。
普段はアイドル時でCPU50度前後、HDD35度前後で、通常ののディスクアクセス時や高負荷時でもCPU80度、HDD55度までの範囲で動作してます。
バックアップ時も2回目以降は差分のあるファイルのみコピーされるので、初回バックアップほど負荷が高くなることはありません。

この設定でも転送速度に影響はなく、以前と同じくらいの速度でファイルコピーできてます。