電子趣味の部屋

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小型PCをメディアサーバにしてAir Videoを使いiPhoneで動画を再生

サーバに最適な超小型PCを手に入れたので、これをメディアサーバにし、いま話題のAir Videoを使ってみました。

"fit-PC2 Diskless C1600"というベアボーンです。

仕様を見ればわかりますが、Atom機なのでLinuxどころかWindowsも普通に動きます。
今まで見た中で消費電力は最低の機種です。

■製品構成:ケース + 電源(18W) + マザー + CPU + メモリー
■寸法:幅101x奥行115x高27mm (0.3リットル)
■搭載CPU:intel Atom Z530 (1.6GHz/シングルコア/TDP2W/平均消費電力220mW)
■チップセット:intel US15W (TDP2.4W)
■搭載メモリ:1GB DDRII-533 ※交換・増設不可
■ドライブベイ:1×2.5"SATA HDD・SSD
■グラフィック機能:intel GMA500 HDMI

このベアボーンは箱にはHDDは160GBまでと書いてありますが、500GBのHDDで問題無く使えています。

省電力を生かしてサーバにしようと思い、Ubuntuでも入れようと思ったのですが、iPhoneアプリの"Air Video"を使いたいと思い、MSDN版のWindowsXP Proのライセンスが余っていたので、Windowsサーバにすることにしました。
初めて気づいたのですが、WinXPのSP3っていきなり適用できないものなのですね。SP1,SP2と順番に適用したので、WindowsUpdateを何回も実行する事になり、ものすごく時間がかかりました。

iPhoneアプリの"Air Video"の事を簡単に説明します。

Air Video - Watch your videos anywhere! - InMethod s.r.o.
PCにメディアサーバをインストールして、動画があるフォルダを指定すると、iPhoneやiPod touchから動画をストリーミングで見ることができます。
動画自体がiPhoneに対応してない形式でも自動変換をしてサーバから送られてくるので、PCに対応するコーデックがインストールされていれば何でも見ることができます。
サーバに表示されるPINコードをAir Videoに入力すると、3G回線を通して外のネットワークからでも見ることができます。
サーバソフトはこちらで入手できます。
http://www.inmethod.com/air-video/
WindowsとOSX版があるのですが、自宅サーバを構築してる人が多いと思われるLinux版は残念ながらありません。
動作条件でCPUの周波数は2.0GHz以上とありますが、1.6MHzのAtomでも十分動いてくれています。
試しに無線LANを切り3G回線で試してみたところ、たまに映像が止まることがありますが、思った以上に見ることができました。ちょうど電車の中でワンセグを見るような感じです。

ついでにDLNAサーバのTVersityもインストールし、他のPCやPS3等のiPhone以外の機器でも見ることができるようにしました。
このTVersityはWebブラウザで再生する機能もあるので、使いやすいDLNAクライアントの無いOSXでも使えるので便利です。
"http://:41952/flashlib/"でフラッシュのプレイヤーが表示され、リアルタイムにFLVに変換されるので、サーバに

徹底的に省電力にしようと思い、HDDは5400回転のタイプ(4200回転は手に入りませんでした)にしてコントロールパネルの電源管理で、ディスクの電源を切るまでの時間を最低の3分にしました。
これでアイドリング状態の消費電力は見事に5Wを達成しました!

他の状態の消費電力は
ディスクが動いている状態の平時は約7W
AirVideoをリアルタイム変換しながら視聴している状態等、CPUの負荷が高い状態で10W
USBで2.5インチの外付けディスクから大量のファイルをコピーしてHDDに負荷をかけている状態で14W
です。いくら負荷をかけても15W以上は見たことありません。14Wの場合でも2Wは外付けディスクの消費電力でした。
10Wの24時間の電気代は約4円らしいので、平均の消費電力を考えると1ヶ月でも100円以内に収まりそうです。
超小型で場所をとらずに省電力なfit-PC2は自宅サーバには最適だと思います。
ただ本体ケースがアルミ製で放熱する仕組みになっているので、結構熱くなります。
物が燃える温度まで上がるわけではありませんが、心配です。