電子趣味の部屋

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3Dプリンタ ZONESTAR Z6 メインボードのアップグレード

ZONESTAR Z6のメインボードをアップグレードしました。

元々ATMega328Pを使用したZONESTARのZMIBが搭載されているのですが、TM32F103RCT6(ARM Cortex-M3)を使用したZM3E2に交換しました。

AliexpressのZONESTAR Official Storeから購入しました。
ファームウェアはオープンソースのMarlinで他のメーカーの3Dプリンタでも使用できますが、購入時にメッセージを送ると、ZONESTAR Z6にカスタマイズされたファームウェアのバージョンを送ってくれます。

メインボードをアップグレードしても出力した構造物の品質に変化がありませんが、いくつか良くなった点がありました。

まだ1週間ほどしか使用してませんが、すぐに気が付いた良くなった点を挙げます。

ファイルの選択が快適に

ZMIBではまで印刷時のgcodeファイル選択画面でカーソルを移動させるとやたらと待たされたのがZM3E2では早くなりました。
まだラグがあるが、全く違うと言っていいレベルで快適になりました。

冷却ファンの回転速度を調節できるようになった

ZMIBでは冷却ファンの回転が50%以下では止まって、51%以上で動くといった感じで回転速度を細かく調整できないような動きをしていましたが、ZM3E2では%に応じて回転速度も調整できるようになりました。

タッチスクリーンが使用できるようになった

ZM3E2はタッチスクリーンのコネクタがあったので、追加しました。
タッチスクリーン側にもコントローラがあり、本体とはシリアル通信でgcodeをやり取りしているようなので、同じような方式なら別のメーカーのスクリーンも使用できそうなので、今度試してみようと思います。

ホットベッド使用時の不具合解消

これは個体差の問題だと思いますが、ZMIBではホットベッドを高温にした場合、本体が再起動してしまうことがあって、40度以下でしか安定して使用できませんでした。
ZM3E2は100度でも安定して動作するようになりました。

全体的に安定性が向上

ZMIBではホットベッドの問題の他に動作中に再起動したりフリーズすることがあったのですが、ZM3E2ではまだそんなケースは無く、安定して動作するようになったと思います。
CPUがATMega328PからTM32F103RCT6になったことにより、処理に余裕が出たためだと思われます。


普通に使用する場合は、ホットベッドの問題が発生しなければ必ずしも交換する必要はありませんが、ファイルの選択が快適になったことはこの機種を使用していると大きなポイントだと思います。
他にも全体的に安定性が向上しているので、興味がある場合は交換することをお勧めします。