サーバ用途ではなくデスクトップ環境で汎用的に使用していたLinuxメインPCが突然電源が入らなくなってしまいました。
代替環境をIntel N100のPCで探してたところ、ちょうどAliexpressのセールの時期でRyzen5700の機種がRAM,SSD無しのベアボーンで3万円ほどであったのでこちらにしようと思ってたのに、結局最新のAMD Ryzen 7 8845HSの機種にしてしまいました。
購入した機種はGMKtec Nucbox K8です。
RAM,SSD無しのベアボーンでセール価格+クーポンで57,000円ほどでした。
まだ日本Amazon等では販売がありませんが、AMD Ryzen 7 7840HSの GMKtec Nucbox K6 はありました。
(2024/04/10)Amazonに追加されました
Ryzen 7 8845HSとRyzen 7 7840HSは共にZen 4+RDNA3(Radeon 780M)で同じコアになってます。クロック数もTDPも同じです。
違いはAIエンジンのAMD Ryzen AIの性能で、7840HSは10TOPS、8845HSは16TOPSと1.6倍になってます。
国内のショップではまだ見ないので技適が不安でしたが、箱に技適マークがありました。
M.2SSDのスロットが2個あり手元に1TBのSSDが2枚余ってるので、WindowsとUbuntuの両方をインストールしようと思ってます。
今回の目的のOSはUbuntuですが、もうすぐ24.04のリリースが控えてるため、それを待ってインストールすることにします。
まず、とりあえずWindows環境でいろいろ試してみました。
使用しているWifiコントローラがMediatek MT7922 (RZ616) で、MediatekのコントローラはUbuntuでのサポートが遅れがちで色々調べても新しめのコントローラに対応しているかわからないので、Ubuntu22.04の時点で対応してそうなIntel AX210のものに交換しました。
(Windowsのドライバ入手先)
はじめは高負荷時はちょっとうるさいかなと思いましたが、BIOSの設定で動作モードを選択できました。
Quiet,Balance,Performanceが選択できるのでQuietにしてみたところ、高負荷時でも気にならないくらいになりました。
ちょうど前に購入したゲーミングノート(ASUS TUF Gaming A15)と同じような感じです。
音は小さいですが、アイドル時でも無音にはならずにファンが常に回転してる音が聞こえます。
3DMarkのTime Spyを実行したところ、Performanceが約3300、Balanceが約3200、Quietが約3100と思ったより差が少ないため、Quietで使用することにしました。
BIOSの設定が割と自由でVRAMに16GBまで割り当てることができます。
Ryzen系の機種、特にメーカー製は2GBとか4GBとかまでしか設定できないことが多いため、この点は助かります。
消費電力はアイドル時15W前後、Web等の通常使用時30W前後、ベンチマークや3Dゲームで60W台まで上がりました。
APUの型番の末尾がUのシリーズとは違いそこそこ消費電力はありますが、特に省電力を売りにしていない普通のノートPCと同程度です。
元の環境を代替する目的以上の性能になってしまいましたが、RyzenAI対応でUbuntu環境でもできることの幅が広がったので、色々と試してみようと思います。